エアコン取付工事を行ってると施工条件によって、どうしても冷媒管を繋がなくてはならないことがあります。
一般的に、エアコン施工業者は、ガスを使ったガス溶接するのが一般的だけど、接続箇所が作業できるようなところならいいけど、建物の間のような狭い空間や天井内などでは溶接作業が困難な場合もあります。
そんなときにフレアユニオンを使えば簡単に接続できるし、火を使わないので天井裏などの火災の危険が伴う場所でも安心して冷媒管をつなぐことができます。
フレアユニオンは冷媒管にフレア加工を施して接続する部材なので、フレア加工の手順どおりにフレア加工を行えば、冷媒ガス漏れの心配もなく、確実につなぐことができるので、ガス溶接のようにエキスパンダや溶接機を用意する必要もなく作業的にも楽に終わります。
最終的なガス漏れチェックは真空作業を行うことで確認できるので、通常の取付け作業を行うだけで問題はありません。
ただ、気をつけなくてはならないのはフレアユニオンで接続した部分に余分な負荷が掛からないようにしなくてはなりません。
接続部分が動いたりすると接続部分の密閉度が下がり、ガス漏れの原因になるので、接続部分は人の手に触れないところで行うのが施工上大切です。
また、接続部分の両サイドを配管サドルなどで固定しておくこともガス漏れ原因の軽減には有効です。
これらの、施工条件を踏まえた上で適切にフレアユニオンを使えば、冷媒管の接続も比較的簡単にすることができるので、私はよく使う冷媒管サイズのフレアユニオンをストックするようにしてます。
ストックがあれば、予期せぬところで冷媒管をつながなくてはならなくなっても、慌てることはないので、作業をスムーズに進めることができて、予定通りに作業を終えることができます。
一般的なフレアユニオンです。
直線部分の冷媒管接続時に使用します。
KU-23 2分×3分 |
KU-23 2分×3分 |
TA260D-2 (6.35㎜) |
TA260D-2 (6.35㎜) |
直線接続に使うフレアユニオンのほかに、異径フレアユニオンとフレアエルボを紹介しましたが、異径フレアユニオンは既存のエアコンの取替えのとき、新たに冷媒管を敷設するのが困難な場合に、既存の冷媒管を利用する際などに、配管径が違うときに使います。
フレアエルボに関しては説明するまでもないと思いますが、急角度で90度に曲げるときに使います。
このほかに、異径フレアエルボやフレアチーズなどもあるので、家庭用、業務用エアコンのほとんどの取付けに対応できると思います。