金属配管に ハイヒッキー(ベンダー)
金属配管の曲げ加工にはこれが無くちゃ
電気工事には、いろんな材料を用いた配管作業があります。
RC造の建物で行う埋設配管や、工場などで行う機械接続のためのマシンフレキなどの配管作業から、外壁面や打ちっぱなしの天井や二重天井内での金属配管など、配管作業に使う材料も素材もいろいろだし、それらを組み合わせていろんな配管作業をしなくちゃならないのが電気工事士の仕事です。
RC埋設配管の場合、コンクリート打設後の入線がスムーズに行えるように、なるべく曲げなどを作らず直線的に配管するのが理想ですが、金属管を用いた露出配管の場合は、建物に沿った曲線やS字曲げなど、見た目も重視して配管作業を行わなくてはなりません。
しかし基本的には、入線するケーブルに無理を掛けず、安全に電気を使えるようにするのが目的ですから、あまり無理な曲げ加工を行うことは、電気工事としては・・・ですから、規格に沿った適度な曲げ加工を行い、尚且つ、整然と整った金属配管を行うことが求められます。
すでに、実際の電気工事の現場で作業されてる人なら分かってるでしょうが、整然と整い、見た目もきれいな金属配管を行うには、『ハイヒッキー』のような金属管の曲げ加工を行う専用工具が必要です。
電気工事士技能試験でも金属管を使った技能試験も実施されているので、すでに知ってる人も多いでしょうが、実際に『ハイヒッキー』を使うには多少の熟練が必要になります。
『ハイヒッキー』は、90°曲げをするにも、一度に曲げることができないので、少しずつ曲げ加工を行い、正確なアールを作らないと途中で金属管が変形したり、潰れたりして使い物にならなくなってしまいます。
そうなってしまっては、材料の無駄にもなり、尚且つ同じ作業を何度も行うことによる作業効率の低下を招き、無駄な産業廃棄物処分費も掛かるので、日頃の練習と熟練が必要です。
とは言っても、基本的に簡単に扱える工具ですから、少し練習すれば誰だって簡単に曲げ加工ができるようになるので、基本をしっかり熟知して練習するようにしてください。
この『ハイヒッキー』の使い方については、『絵とき 百万人の電気工事』の中に詳しく解説されていますので、これを参考にするといいでしょう。
この本には、他にもいろんな電気工事の方法が詳しく解説されているので、一冊持ってると便利ですよ。
パナソニック(Panasonic)
ハイヒッキー
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パナソニック(Panasonic) |
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E19~E39のハイヒッキーを紹介しました。
よく使われるのは、19、25のハイヒッキーですから、最低この二種類を使っての曲げ加工は完ぺきにできるように練習しておく必要があります。
曲げ加工は、検査対象ですので、並べて配管するときは、均等な間隔を保って、曲げ加工も同じ間隔を保つように加工しなくては、やり直しを言い渡されることになるので、日ごろの修練が試されることになるので、心して練習するようにすべきです。
ハイベンダー
パナソニック(Panasonic) |
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ハイベンダーはハイヒッキーと違って、一気にアールを作ることができるので、90°アールを作るんだったらハイベンダーを使うべきでしょう。
ハイベンダーなら、だれが曲げ加工をやっても、出来上がりは同じなので、失敗して材料を無駄にすることも無いですからね。
でも、金属管の曲げ加工も細かな細工が必要なので、ハイヒッキーの使い方は習得しておく必要があります。
ハイヒッキーを使った、金属電線管の曲げ加工方法については、下のリンクページを見てください。
金属電線管の曲げ加工を行うための墨だし方法から、実際の金属電線管を使った曲げ加工の方法などを施行写真や解説図などを交えて、解りやすく紹介しあるので、これから金属電線管を使った配管作業をする人は、基本的な曲げ加工の方法を練習してください。
このページではパナソニックのハイヒッキーとハイベンダーを紹介しましたが、ほかにもリジッドなどからも同じようなものが販売されてるので、そっちがいい人は探してください。
でも機能も使い方も同じもので、若干値段が高くなってるので、私は使いませんけどね。