埋設配管材 CD管:PF管:FEP管
埋設配管の代表的なCD管:PF管:FEP管
電気工事を行う建物がRCなら、必ず必要なのがCD管やPF管などに代表される埋設配管材です。
ここでは、その中でも代表的なCD管:PF管:FEP管を紹介しておきます。
CD管は、埋設専用の配管材で、多くのRCの建物で使われています。
これと同様に使われるのがPF管ですが、こちらは埋設、露出兼用ですから、機械室やポンプ室など、一般の人の目に触れない部分の露出配管に用いられることもあります。
しかし、基本的には埋設配管材ですから露出配管に使用するのは、私はあまりおすすめしません。
FEP管は、地中埋設などに使用されることの多い配管材で、マンションなどでの各パイプシャフトに立上げ、系統別の幹線ケーブルなどを通線するのに使います。
そのほかに、高圧引き込みの場合は、引き込み地点から電気室やキューピクルに至る経路に敷設されることが多い配管材です。
それゆえ、自ずと使用されるFEP管は、総じて口径の大きなものが多くなります。
地中埋設管ですから、埋設箇所の上を車両が通ることも想定して、埋設深さや埋設処理などが内線規定によって細かく規定されてるので、使うときは内線規定をしっかりと読んでから使用してください。
RCの建物へのCD管やPF管の埋設のときは、コンクリート打設時のかぶり厚さを考慮して、一般的に呼び22までの埋設管を使用するのが望ましいとされています。
これは、設計段階で指定されてることが多く、特に埋設管が集中する部分では、骨材が十分充填される間隔を取って埋設するようにしなくてはなりません。
マンションなどの場合は、UB上などにジョイントボックスを設けることが多いと思うけど、そんな時でも多くの配管材が集合する場合は、間隔に気をつけて埋設管を敷設しなくてはなりません。
無間隔でころがしエンドなどを敷設するのは、言ってみればご法度だから十分注意してください。
少し埋設配管の注意点を紹介したので、どんなものがあるのか紹介しましょう。
未来工業(MIRAI)
ミラフレキCD
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未来工業のミラフレキは電材卸会社でも取扱ってるCD管なので、誰でも知ってるものです。
もし知らないと言う電気工事士が居たら、そいつは潜りの『なんちゃって電気工事士』かもしれませんね。
スラブや建込みで使うのは、主に16と22でしょう。
後使うとしたら、ギリギリ28まででしょうか。
ミラフレキの特徴は、ラインで色分けされてるので、系統別に配管することで、系統確認が容易で間違いを見つけやすくなって、すぐに手直しできるので、コンクリート打設後に慌てることが無くなります。
未来工業(MIRAI)
PF管 ミラフレキSS
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未来工業のミラフレキPFの中でもよく使われてるSSです。
これもCDと同じで、ラインの色が色分けされてるものや違うタイプで管そのものの色の違うものなどがあり、系統別に配管することもできるので、うまく活用して作業を効率よく進めるようにしてください。
PF管は、CD管とは違って露出配管にも使えるので、用途が広い分、大口径のものでも比較的使い道があるので、求められる人も多いようにです。
私も、戸建住宅の幹線改修工事に使ったり、ほかの工事に使ったりするので、倉庫にいつも使った残りのPFが置いてあります。
古河エレコム
エフレックス(FEP)
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CD、PF、FEP管を紹介したけど、最後に紹介したFEP管には、125φ、150φ、200φがあるんだけど、ネット通販では売れないのか販売されてないようです。
ここで紹介したFEP管は丸形状だけど、ほかに角型もあるので、使用場所や接続状況などに合わせて選ぶようにして、適切な電気工事をするようにしてください。
参考として古川電工のHPを掲載しておきます。