埋設配管材 CD:PF管用接続部材(2 〔エンドカバーと、ころがしエンド他〕
CDとPF管に使うエンドカバーところがしエンド等
このページでは、スラブ配管の端末処理を行うエンドカバー各種と、ころがしエンドと呼ばれてるエンドカバーよりも小型のものを紹介します。
エンドカバーやそのほかのものも、名称どおりスラブ配管の端末部分に取付けるもので、そのほかに用途はありません。
しかし、エンドカバーの中にもいくつかの種類があり、端末処理の方法やその後の作業状況によって使い分けなくてはなりません。
なので、ただたんに端末処理だから
「はい! エンドカバーね!」 と言う訳にはいきません。
スラブ配管の後に、天井が出来て二重天井内に配管するときは、エンドカバーや首振りエンドを使わなきゃならないし、電源が集中して、その場でジョイントする場合は、ころがしエンドを使うなど、その後の作業も考慮しつつ、エンドカバーもそれぞれ選択しなくてはなりません。
中には、施工図面にそれぞれを指定てある、埋設配管系統図をもらえることもあるけど、まず無いので自分たちで書かなくてはならないのが現状です。
埋設配管系統図をもらえるのは、元請けが大手電気工事会社の場合に限られると言っても過言ではないでしょう。
通常は、建築会社から出てくる簡単な電気図面か設計事務所から出てくる、わけのわからない施工図くらいのものだから、基本的な配管系統は電気工事士に任されていると言っても、あながち間違いとも言えないのです。
なので、使用材料の選定にも気を使わなくてはならないのです。
つまり、建物全体の完成状況をイメージしつつ、電気工事を行うことが求められるということです。
それだけに使用材料一つ一つに対しても、次の仕事の状況をイメージできているか否かで、選定する材料も変ってくるのだが、次の作業がイメージできていないと、間違った部材を選択してしまい、次の作業に繋がらないということも起こりうることだから、小さな選定ミスで後の作業を継続するのに多大な労力と時間を要してしまい、電気工事全体に与える影響は大きくなってしまいます。
このように考えると、たかがエンドカバー 一つと言ってられません。
だから、このページを有効に活用して、適切な部材選定に役立ててほしいと考えています。
パナソニック(Panasonic)
CD管用速結エンドカバー
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パナソニック(Panasonic)
PF管用速結エンドカバー
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まず最初に紹介したのは、エンドカバーと呼ばれる、
これまでから、多くの電気工事の現場で使用されてきたものです。
このエンドカバーを敷設する目的の多くは、
スラブから引き出した入線ケーブルを二重天井内などに配線したり、
エンドカバーから繋いで、二重天井内を配管したりするときに使います。
みなさんも、改修工事の現場の天井内などで、
二重天井内にE管などで配管されているのを見かけたりしませんか?
このような配管を行うときに電源は、コンクリート内に打込まれた埋設管を使うことが多いので、
そんなときのためにスラブ配管時に敷設しておくのが、エンドカバーです。
参考資料として、Panasonicのカタログから抜粋した接続例を掲載しておきます。
ご覧のように、いろいろな配管材との接続が可能ですから、
二重天井内への配管作業もスムーズに行うことが出来ます。
パナソニック(Panasonic)
CD管用ころがしエンド
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パナソニック(Panasonic)
CD管用ころがしエンド(連結型)
パナソニック(Panasonic) |
パナソニック(Panasonic) |
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パナソニック(Panasonic)
PF管用ころがしエンド
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これが、ころがしエンドですが、ほぼ端末処理だけに使用するものです。
他のものと違って、二重天井内や壁への配管材接続ができないので、入線したケーブルは、保護管無しで使うことになります。
次には、デッキプレート用の引出しコネクタです。
パナソニック(Panasonic)
デッキプレート用引出しコネクタ
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パナソニック(Panasonic)
デッキプレート用引出しニップル
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デッキプレート用引出しコネクタとニップルは建築工法が徐々に変わりつつあり、最近よく使うようになってきたと思います。
コンクリート造の建物のスラブ部分がデッキプレートになった建物が増え、デッキプレートにも対応しなくてはならなくなってきたのが、最大の要因です。
最近は、単にRCと言っても新しい工法が次から次へと生み出されるので、
電気工事もそれに対応していかなくてはならないので、いつまでたっても勉強ですね。
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