エアコン取付やメンテナンスをするのに必要なのが『チャージングスケール』です。
新しいエアコンを取付けるだけなら、ほとんど使うことはありませんが、冷媒管の距離が規定の距離より長い場合や高低差がメーカー指定よりある場合、冷媒の追加を行わなくてはならないのでチャージングスケールが必要になります。
また、冷媒ガス抜けトラブルの場合、内包されてる冷媒ガスが残っていないということで、故障箇所を修理した後に冷媒ガスの充填が必要となります。
以前のR22の場合は、ボンベから直接室外機に繋いで、運転電流を測ることで、およその規定量がわかりましたが、正確に充填するのであれば、機械内の冷媒をシリンダーに移し、不足分をシリンダーで測ってから機械に充填していました。
R22冷媒の場合は、多少の不足や入れすぎでも冷暖房能力にさほど影響はなかったのですが、R410aやR32等の場合は、少なすぎても多すぎても機械に余計な負荷を掛けてしまい冷暖房能力を最大限まで発揮することができません。
内包する冷媒ガスの量は、機種ごとに細かく規定されていて、その量を守らなければ機械寿命や電気料金などに大きな差が出てしまうので、冷媒ガスの補充や充填の場合、厳密な計量が必要です。
そこで、使うのが『チャージングスケール』で、高精度の計量器でガスチャージ量を正確に測ることができ、冷媒不足や入れすぎを起こすことは無くなるので、エアコンの持てる能力を最大限引出して快適な空間を作ることができようになります。
エアコン工事をする業者でも『チャージングスケール』を持っていないところもあるようですが、それでは仮にガス漏れトラブルが発生して点検に行ってもガス補充ができないので、リークテスタも使えず、トラブル箇所の特定もできないので、そもそも点検することができないので、確認もせず、メーカー修理を依頼することになります。
メーカー修理を依頼したら日数も掛かかるし、出張費や技術料などで取付け工事費くらいの請求がきてしまうことも考えられるので、『チャージングスケール』を一台買っておいたほうがいいと思い私は思います。
『チャージングスケール』があれば、自分でトラブル箇所を発見することもできるし、その場で修理してガスチャージすればすぐに運転することもできますので、お客さんからも喜ばれることになるでしょうし、何より故障の状態を確認しに行かなくてはならないのだから、その場で修理すればメーカーに支払う余計な出費がなくなって経費削減にもつながります。
こう考えると『チャージングスケール』なんて安いもんです。
エアコンの取付けを行うのであれば『チャージングスケール』は、絶対持っておくべきだと私は考えます。
タスコ(TASCO)エレクトロニックチャージャー TA101FB
本体にバルブ付ポートが付いているので、素早く、開放、遮断ができるので、正確に規定量を入れることができます。 |
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タスコ(TASCO) マニホールドセット TA15EC
冷媒ガスに不純物が混入すると機械トラブルの原因になるので、ガスチャージには専用のものを使うようにしてます。 |
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タスコ(TASCO) |
タスコ(TASCO) |
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タスコのチャージングスケールですが、冷媒ガスボンベを載せて、チャージするという基本的な使い方をするものなので、どちらを使っても同じといえば同じです。
ただし、若干精度が違うのと、大きく違うのは価格です。
ガスチャージの簡単な手順を紹介すると、
これで完了です。
規定量少し前に一度バルブを閉めて少し放置してください。
こうすることで冷媒ガスが安定し、正確な量を確認することができるので、不足分を数回に分けて補充してください。
BBK Technologies |
BBK Technologies |
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BBKのチャージングスケールも性能的にはほとんど違いはないようです。
右側は、ソフト収納ケースに収めて持ち運ぶことができるので、現場への持ち込みにも問題はありません。
フソー (FUSO) |
フソー (FUSO) |
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ここで紹介したもののほかにも検査成績書付のものやパソコンと接続するものもあり、検査データの提出を求められる場合は、そのようなものを使うといいでしょう。
一般的に検査データの提出を求められることは、ほとんどないので普通にエアコン工事をするのなら、私が使っているもので十分です。
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