電気工事を続けて仕上げ段階で行うのが、配線器具の取付けや照明器具の機器取付けです。
日本中で多くの電気工事士が今日もそんな作業をしていると思います。
しかし、照明器具と一言で言っても直下付けや埋め込みなどいろいろで、これらの照明器具を取り付けるためには建築段階でさまざまな下準備が必要です。
官公庁や商業施設の多くは、ボルト、ナットを用いて取り付けるのが一般的ですが、中には下地材に直接ビス止めすることも有ります。
直下付けの場合ビス止めでの取り付けだったら、建築段階での下準備としては取付け位置に下地材を入れておくだけですから、作業としては短時間で終わるので効率的ですが、官公庁や大型商業施設などでは施工要領に照明器具の取り付け方法も明確に指示されている場合が多く、その多くは構造材からボルト、ナットを用いて堅牢に取り付けるよう指示されています。
この場合、RC造やSRC造では、コンクリート打設前にアンカーなどを仕込み、寸切りボルトを降ろすことになります。
こうして、最終的な仕上げ段階を迎えるわけですが、建築段階で他の業種の作業の邪魔になったりして寸切りボルトが曲げられたり、酷いときには寸切りボルトを取り外して廃棄されている場合も有ります。
また、建築段階で天井内に敷設する空調ダクトや給排水管などが照明器具取り付け用に降ろした寸切りボルトとバッティングして真っ直ぐ降ろせないということも起こります。
こうなってしまうと新たにアンカーを打ち込んで、違う位置に寸切りボルトを設置しなくてはならなくなります。
それでも、照明器具の取り付け位置を変更することはできないので、曲げ加工を行ったり、ほかの部材を駆使するなどして取り付けなくてはなりません。
比較的軽い直下付けの照明器具であれば簡単に取り付けられますが、埋め込みの照明器具の場合寸切りボルトの位置が変われば取り付け時に照明器具に寸切りボルトを取り込むだけでも一苦労することになります。
みなさんも、寸切りボルトの位置がズレていて、イライラした経験があるんじゃないでしょうか。
これが、2点止めの照明器具なら比較的簡単なんですが、4点止めのような大型の照明器具となると、そのイライラも倍増します。
そんなときに私が使っている照明ガイドを使ってみてください。
ネグロス電工(NEGUROSU) ライティングガイダー LG-2
寸切りボルトを使った照明器具の取り付け時に活躍してくれます。 |
|
ネグロス電工のライティングガイダーの使い方は簡単です。
照明器具を取り付ける寸切りボルトにLG-2を取り付け、照明器具側のボルト取り付け穴にチェーンを通して、あとは持ち上げるだけです。
仮に寸切りボルトの位置が違っていても、チェーンを引っ張って取り付け穴に誘導するだけですから、もうイライラすることはありません。
さらに、ガイドから羽が出て照明器具を支えてくれるので、片手でボルトやナットを準備しなくてもいいので、作業効率は確実にUP↑するし、作業疲れも少しは軽減できると思います。
ちょっとした、ものですが、あると本当に便利な工具なので、ぜひ、みなさんにも使っていただきたいものの一つです。
デンサン(DENSAN) 照明一発ガイド SIG-400
寸切りボルトに取り付けて取付穴に通すことで簡単に照明器具を釣り込むことができます。 |
|
ネグロスのライティングガイダーとは違いますが、デンサンにも照明一発ガイドなるものが有ります。
私個人的には、使いにくそうな気がするので買ったことも使ったこともありません。
あくまで個人的な意見なので、最終的にはみなさんで判断してください。