電気工事では、必ずと言っていいほどVVFケーブルを使った屋内配線工事を行います。
一般の木造住宅の配線でも、マンションなどの集合住宅でも、店舗、商業施設、オフィスビル、工場等々、どんな建物でも屋内配線を行わなければ、電気を使うことができないので欠かすことのできない作業です。
一部、外線専門業者のように屋内配線をしない電気工事士もいますが、建物関連の電気工事を行っている電気工事会社では、避けては通れない作業なので、屋内配線作業に費やす時間も電気工事全体の多くの部分を占めることになるので、極力作業時間を短縮して、効率よく作業しなくてはなりません。
そんなときに便利なのが、『ケーブルリール』です。
小さな戸建て住宅なら、VVFケーブルをそのまま使って配線しても、さほど時間的な違いはないかもしれないけど、広い建物内の配線作業となるとVVFケーブルから直接取り出して配線しいたのでは螺旋状に攀じれて電気的にもあまり良くないし、見た目も悪いので攀じれを戻す作業をしなくてはならないので、時間がいくらあっても足りず、無駄な時間ばかりを浪費してしまいます。
でも、『ケーブルリール』を使えば、VVFケーブルを引き出すだけで、攀じれることもなく、まっすぐケーブルが出て来るので、見た目にもきれいな配線が簡単にできるので、手直しの心配もないし、誰が見ても、
「丁寧な仕事をしている」 と思うでしょう。
また、『ケーブルリール』をいくつか使えば、同一の配線経路に複数のケーブルを一度に配線することもできるので、作業時間も大幅に削減できるので、、一現場あたりの人件費の削減にもつながり、さらに現場作業員の疲労も軽減できて、一石二鳥とは、まさにこのことです。
日々建築現場で電気工事をしている方なら、もう既に使っているとは思いますが、もしまだだったら、この機会に使ってみては如何でしょうか。
『ケーブルリール』にも、いろんなものがあるので、作業しやすいものを選んでもらえるように幾つか紹介しておきますので、電気工事の省力化を図ってください。
ジェフコム(JEFCOM) マルチリール VB-4500
よく見かけるタイプのケーブルリールです。 |
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デンサン(DENSAN) Vマワール VR-480BP
軽量で持ち運びが楽なので移動の多い現場には便利ですよ。 |
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私は主にこの2台を使い分けています。
マルチリールは、主に工場、商業施設、マンション等の建物で使って、Vマワールのほうは、戸建住宅など、仕上げ材が使われてるような現場で使うようにしています。
マルチリールのほうは、引出しも楽で使いやすいのですが、戸建住宅のように狭い現場に仕上げ材が有るようなところでは、使いにくいのでそのときは、Vマワールを使うようにしています。
マルチリールはブレーキ付きなので、必要な長さまで引っ張れば余計に出てくることが無いので、次の作業にもすぐに取り掛かれて使いやすいので、どうせ買うならブレーキ付きのデンサン(DENSAN) マルチリールをおすすめします。
デンサン(DENSAN) Vマワール VR-480BF
折りたたんでコンパクトに収納出来て、持ち運びも楽なので買いました。 |
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持っていたVR-480BPの皿の部分が一部破損したので買換えを検討しているときにこの商品を電材店で見掛けて、衝動買いしてしまいました。
衝動買いだったけど、結果正解だったと思っています。
ジェフコム(JEFCOM) |
ジェフコム(JEFCOM) |
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デンサンのケーブルリールで比較的よく使われてるものだと思います。
左側のFリールを私もつかっていました。
使い勝手はそこそこ良かったのですが、今使ってるマルチリールが気になって、新たに購入するときに買い替えました。
結果的に、大満足しています。
右側のエフケーブルリールは、最近見かけなくなりました。
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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デンサンのマジックリールですが、実物はかなり大きなものでした。
私も電材展示会で実物を見ただけで、私の選択肢の中には入りませんでした。
このマジックリールは、狭い戸建住宅のような現場を想定しているようですが、実際の現場は、いろんな業者が入り乱れて作業しているような状況なのに、こんな大きなものを置いてたら邪魔で仕方ありません。
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育良精機(IKURA) ISK-CR430 |
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育良精機の電線リールは、値段は安いんだけど・・・
ブレーキが付いてないので引っ張った惰性で、電線が出てくるので、次に使うときに絡まったりして、使いにくい面があるので、あまりおすすめはしません。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
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マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
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マーベルのケーブルリールをいくつか紹介しましたが、ほとんど使ったことも無く現場で見ることもないので、コメントのしようがありません。
唯一使ったことがあるのがE-9137のVターンテーブルです。
これは、電材会社の営業マンが試供品として持ってきたので使ったのですが、VVFケーブルが重いときは安定して出てくるのですが、ケーブルが少なくなって軽くなると本体ごと動いて、気を付けてないと仕上げ材等に傷を付ける心配があるので、それ以降使う機会が無く、倉庫の片隅で眠っています。