油圧ベンダー
厚鋼電線管を使った配管工事を行うのであれば、油圧ベンダーは必需品です。
電気工事で使う金属電線管にもいろんなものがあり、E管やC管のような薄鋼電線管なら、ハイヒッキーやロールベンダーを使って曲げ加工ができるけど、G管(厚鋼電線管)やE、Cでも太物の電線管は、手作業で曲げるのは困難です。
まあ、E、C、Gの各種電線管にも90°曲げ加工されたノーマルなどの接続部材もあるので、それを使って配管するのもいいですが、どうしても部材だけでは、できないときもあり、そんなときは曲げ加工を行う必要があります。
先にも書いたように、厚鋼電線管や太物の各種電線管は、手作業での曲げ加工が困難なため専用の工具が必要になります。
最近は、厚鋼電線管を使った配管工事は少なくなってきていますが、防爆工事などでは厚鋼電線管を使うのが一般的なので今後も無くなる事はないでしょう。
以前は、埋設配管にも用いられていました。
例えば、ガソリンスタンドのように、大型車両が配管上を移動したりする場所では、厚鋼電線管の使用が義務付けられていましたが、現在では打設するコンクリートの強度と厚みが基準を満たせば、エフレックスやPF管での施工が認められるようになり、埋設配管に厚鋼電線管を使うことは、ほぼなくなりました。
しかし、廃油保管庫などでは、防爆工事が義務付けられており、厚鋼電線管を使うことになるので、それに伴う曲げ加工を行う必要があります。
そのほかにも、ガスボンベなどの危険物を取扱う建物でも防爆工事が必要となるところが多く、必然的に厚鋼電線管を扱う作業が出てきます。
このように、いかに新しい電線管の素材が開発されようとも、今後も厚鋼電線管を使った配管工事が無くなる事はないと考えられるので、電気工事業者として電気工事を請け負うのであれば、厚鋼電線管の曲げ加工工具は必需品と言えるのではないでしょうか。
しかし、防爆工事などを頻繁に行わない人にとっては高価な工具ですから、みなさんが日頃行っている電気工事を思い返して、必要かどうか判断してください。
泉精器(IZUMI) |
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セット内容は、泉精器製作所のホームページで確認してください。
⇒⇒⇒ パイプベンダ適応工具一覧表
ここで紹介したのは、泉精器製作所のものでしたが、泉精器製作所と正式な会社名で言っても“ピン”とこないかもしれませんが、“イズミ”といえば、お解かりでしょう。
これも最近maxellと合併してマクセルイズミ株式会社になったようなので正式名称で紹介しなくちゃならないんでしょうけど、当分私は泉精器製作所として紹介を続けるつもりです。
だって、電気工事士の間では、『イズミ』で浸透しきってますからね。
電気工事士の中では超有名な会社なので、製品の信頼性も高く文句の付け所がありません。
しいて言うなら、高い!!
これが一番の問題なんですけどね・・・
高価な工具だけに、修理体勢が整っていることも購入条件のなかで大きなウエイトを占める部分だと思います。