電気工事では、SV、CV、CVT、ニュースラット・・・等々、多くの種類のケーブルを使いますが、その種類も用途もさまざまで、これらのケーブルを電気工事の内容、施工方法により使い分け、より安全で安定的に電気を供給する電路を確保します。
主に幹線などの電流値の高い部分に用いますが、そのほかにも大型の機械への電源供給にも使います。
電気容量が極めて大きい場合は、電気室やキューピクルを設けて高圧受電となりますが、その電気室やキューピクルから各配電盤や分電盤に電気を供給する電路には、最初に紹介したような各種ケーブルを用いて電路を確保します。
いわば、建物に電気を供給する動脈といえるでしょう。
各配電盤や分電盤には、建物で使用するさまざまな機器が接続された回路が集中しているので、電源を供給する幹線ケーブルには非常に大きな電流が流れることになり、その接続に手違いがあると大事故にも成りかねないので、慎重の上にも慎重に、そして確実な接続作業が求められます。
大切な幹線ケーブルの接続作業にもケーブル被覆を剥く作業は付物で、電気工事士の多くは電工ナイフを使って鉛筆を削る要領で芯線を出し、裸端子などを加工してメインブレーカーなどに接続します。
しかし、この電工ナイフを使ってケーブル被覆を剥くのにもそれなりの技術が必要で、慣れてない電気工事士には難しい作業だといえるでしょう。
そこで、誰でも簡単にケーブルの芯線に傷をつけることなく、きれいに素早くこの作業を行うためにケーブルストリッパーを使うことをおすすめしたいのです。
ケーブルストリッパーを使えば刃の長さを調整するだけで、誰でも簡単にケーブル被覆を剥くことができる上、誰がやっても同じような仕上がりになるので、作業時間も短縮できて全体の電気工事の時間も短縮することができます。
構造はいたって単純だけど、一度使うと手放せなくなる工具の一つです。
デンサン(DENSAN) ケーブルストリッパー ND-800
単純な構造のケーブルストリッパーだけど、現場作業に欠かせないものです。 |
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デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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ケーブルストリッパーには適応サイズがあるので、使用するケーブルの太さに合わせて使ってください。
ケーブルストリッパーの使用方法はこちらをご覧ください。
本当に単純な構造で小さな工具ですが、電気工事の現場で大活躍してくれる工具の一つです。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
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ロブテックス(LOBSTAR) |
ベッセル(VESSEL) |
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ケーブルストリッパー販売メーカーの製品を少しだけ紹介しましたが、若干形の違うところはありますが、用途は同じなのでどれを使っても得られる結果に大きな違いはないでしょう。
でも、使いやすさの感じ方には個人差があるので、最後は自身で判断するしかないので、みなさんにお任せします。
次は、私がけっこう気に入って使っているケーブルストリッパーを紹介しておきます。
マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-6014
使い方も簡単だし、持ってると便利ですよ。 |
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IVやCVTを使う現場が多いのなら、絶対おすすめです。
これさえあれば、簡単にシースを剥がすことができるので、作業効率が全然違います。
使い方のビデオがAmazonのサイトで見られるので、確認してください。
見るとホシィ!!o((≧∀≦))oホシィ!!ってなると思うので、心してご覧ください。
タジマ(tajima) |
タジマ(tajima) |
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タジマのケーブルストリッパー(ムキチョッパ)は、他社のものとは発想の違うユニークな形なので、あまり使っているところを見たことはないけど、使っている人に聞くと以外に使い易いそうです。
電気工事でよく使うケーブルにCVTケーブルがあります。
ビル、マンション、工場等々、いろんなところで使われているCVTケーブルは、被覆のシースが固く、端子上げの下準備の先端被覆剥きをするだけでも電工ナイフで数多く剥こうと思ったら、かなりの重労働です。
その作業を劇的に楽にしてくれるものを紹介したページを見てください。