電気工事で一番多く時間をとられるのが配線作業です。
建物の形ができてくるにしたがって、屋内での配線をするのですが、この段階では間仕切りができていないことも多く、図面を参照しながら間仕切り位置やスイッチ、コンセントなどの配線器具や照明器具などの取付け位置を確認しながら、配線を進めていきます。
電気工事士なら誰しもが日々こんな配線作業を行っていると思いますが、そのときに必ず必要なのが、VVF(VA)ケーブルです。
一般的なVVF(VA)ケーブルは、シュリンプ包装された1巻100mのものが主流です。
戸建住宅から、大きな建物まで使われるVVF(VA)ケーブルは、同じものなので資材置き場には、VVF(VA)ケーブルが山積みにされていると思います。
中には、ドラムで購入する場合もありますが、ドラム巻きを使うのは限られた現場でしょう。
私も、いろいろな現場で電気工事をしてきましたが、VVF(VA)ケーブルをドラムで発注したのは、それほど記憶がありません。
注文数が少ないので電材卸会社でも、在庫として持っているのは、最初に書いたシュリンプ包装の100m巻きのものです。
また最近は、ホームセンターでもVVF(VA)ケーブルを見かけますが、これもシュリンプ包装されたものばかりです。
いずれにしても、電気工事で配線をしようとしたら、絶対必要なものなので、必ず用意しなくてはなりません。
ケーブル価格は、世界の情勢によって、大きく乱高下するものなので、毎日のようにケーブル価格が変動することがあります。
ある程度一定の価格で推移してくれていれば、見積もりもスムーズに行うことができますし、電気工事を行うときも赤字になる不安も無く安心して電気工事を行うことができますが、逆に毎日のように価格が上るような状況では、先行きを見極めるのが困難になるので見積もりも難しくなりますし、実際に現場で作業するころには、見積もり段階よりさらにケーブル価格が上って、赤字すれすれなんてことにもなりかねないので、毎日ひやひやしながら現場で作業しなくてはならなくなる可能性もあります。
それほど電気工事において、各種のケーブル価格は重要なファクターなので、誰しも少しでも安いものが無いか、探していると思います。
時々、驚愕の安値でVVFケーブルなどを販売する業者がいるのを見掛けますが、その多くが盗難品を販売している可能性があるので、そんなものを使っていると、盗難被害の証拠品として警察に押収される可能性もあるので、逆に高くつくかもしれないので、絶対に手を出さないでください。
最悪、盗品と認識しつつ購入したとなると罪に問われる可能性もあるので、つまらないことで前科者にならないようにくれぐれも気を付けてください。
仮にケーブルが高騰したとして、差額分を請求しても建築会社が払ってくれることもなく、結局、自分の会社からの持ち出しになりますが、仕事の継続性を考えたら、やらざる負えず・・・
泣き言はこれぐらいにして、電気工事には欠かすことのできないVVF(VA)ケーブルを紹介しておきましょう。
VVFケーブル |
VVFケーブル |
VVFケーブル |
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2.0×2芯 100m | 2.0×3芯 100m |
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富士電線 VVFケーブル 1.6mm×2芯×100m 10巻セット
VVFの1.6×2Cのお得な10巻セットですが、残念ながらAmazonでは、在庫切れになっています。 |
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一般的に電気の配線で多く使うのは、VVF1.6×2C、1.6×3C、2.0×2Cの3種類です。
この3種類があれば、ほとんど電気配線は、できると思います。
このほかに使用頻度が高いものといえば、VVF2.0×3Cでしょう。
100V電源の配線の際、接地用電線を同時に配線するときなどに、VVF2.0×3Cを用いたり機械配線に使ったり、ほかにはルームエアコンの内外機のわたり線に使ったりと用途は、さまざまですが、よく使う電線の一つだと思います。
いずれにしても、VVFケーブルがなければ、電気工事は始まらないので、電材卸会社で注文すると思いますが、これからはネット通販という選択肢も加えるべきだと私は思っています。
だって、電材卸会社より安いですからね。