ポイントワカール
埋設管が詰まっていても、ピンポイントで位置を特定できるので、補修作業もスムーズにできます。
RCやSRCの建物で行う埋設配管の経路の確認や配管内に浸入したコンクリートなどの障害物の位置もピンポイントで探知する優れものです。
電気工事では、コンクリート埋設や地中埋設管などの工事が多くありますが、敷設した埋設管にコンクリートなどの障害物が浸入することも時々あります。
こうなってしまっては埋設管に入線することができず、その後の作業が滞ってしまうことなります。
通常、コンクリート埋設管や地中埋設管は、予備の経路を作らないので、詰まった埋設管を修復して入線するしか道はありません。
しかし、どこに障害物があるのかが特定できなくては、修復作業をすることもできません…
およその長さを計測して、そのあたりのコンクリートを斫って埋設管を露出させ、問題の障害物を取り除いてカップリングを使って整形し直し、その後コンクリートの補修をして入線作業を行わなくてはなりませんが、その近辺に同じような埋設管が敷設されている場合、どの埋設管か特定できないため、違う埋設管を切断してしまうことも考えられます。
こんなことをしていたのでは時間の無駄だし、コンクリートを斫る範囲も広範囲になってしまい、コンクリートの強度低下を招いたりして、建物的に問題が生じることも考えなくてはなりません。
コンクリート打設後の斫り作業は、できる限り範囲を狭くすることを求められるので、埋設管の詰まっている位置をピンポイントで探知することが求められるのです。
それには、それなりの探知機が必要なのですが、これまでの探知機は定価ベースで6万円以上することから普及していませんでした。
私も幾度となく埋設管が詰まっていた経験をしましたが、埋設管の詰まりを探知するためだけに6万円の出費をするのは… でした。
でもそんな探知機も新しいものが発売され、価格も手頃になり尚且つかつてのものに比べて、使用用途も広がって、とても良くなっています。
従来のものと違い、発信機を手持ちのスチールや釣り名人などに取付けることができ、埋設管の探知のほかに壁裏の探知や天井裏の探知なども行えるようになり
使用範囲もひろがって、活躍の場が増えたので、現場作業の中でも使用する機会が増えました。
また発信機が壊れても、発信機だけ買い換えればいいだけなので、コスト面を考えても良くなったと思います。
デンサン(DENSAN) ポイントワカール KS-32
手持ちの通線工具(スチール、釣り名人)に取付られるのでいろんなところが探知できて便利です。 |
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デンサン(DENSAN) ポイントワカール 送信器 KS-32-SC
送信機が壊れたらこれです。 |
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埋設管の詰まっているところをピンポイントで探知することでコンクリートの斫り作業の範囲も限定できるし、時間の短縮にもつながり、尚且つ補修作業の時間も短縮できます。
無駄にコンクリートを斫ることは、建物にとっても良くないことなので「ここだ!」とピンポイントで解るのは、とても良いことです。
ちなみに、従来の探知機はこちらです。
どちらを使うかは、みなさんの判断にお任せしますが、価格と使い勝手の良さを考えて、私は新製品のほうを選びました。