ウオーターポンププライヤ
電気工事士の中では、アンギラと呼ばれているものです。
工具の名前は、『ウオーターポンププライヤ』でも、電気工事でも使用頻度の高い工具なので、誰しも1丁くらいは、持っているんじゃないでしょうか。
電気工事士の間では『ウオーターポンププライヤ』と呼ぶ人は少なく、多くは「アンギラス」または「アンギラ」と呼んでいます。
この呼び名は、人に聞いたところによると、東宝のゴジラ映画に出てくる怪獣の名前だそうで、確かに怪獣の口のような形をしているので「アンギラス」というのも判らないでもありません。
とまあ呼び名の話はこれくらいにして『ウオーターポンププライヤ』の性能の良さを紹介しておきましょう。
と言っても、日々電気工事をされている方なら、よく知っているんと思います。
このプライヤーは、水道工事用に開発されたのですが、当時の電気工事でもネジ付き電線管が主流だったので、パイプレンチを使って電気の配管を行っていました。
しかし、パイプレンチを使っての配管作業は、パイプレンチも重くて効率が悪かったので、『ウオーターポンププライヤ』をよく使うようになりました。
今でも、一部官公庁での金属配管は、G管やC管のネジ付き電線管を使っているので、まだまだ、『ウオーターポンププライヤ』の出番は多くあります。
また、ネジなし電線管の配管工事でもボックスコネクタの固定などで使用されることも多いので、電気工事士としては必需品とも言える工具の一つでしょう。
このほかにも、いろんな場面で活躍してくれるので、腰道具の一つとして常に携帯している人も多いようですが、私は必要だと思う工事のとき以外は、携帯していません。
その理由は、まず腰道具が重くなることと、必要のないものを携帯することで、仕上げ材に傷をつけないためです。
現場作業の仕上げ段階になると、室内の壁などが仕上がり、さまざまな機器が設置されているので、無駄なものを携帯して傷でもつけてしまうと、クロスの張替や機器の取替などで、思わぬ出費を強いられる上、建築会社から、つまらない小言の一つも聞かなくてはならないので、鬱陶しいので、そんなことが起こらないように無駄なものは極力減らすように心掛けています。
ウオーターポンププライヤは、仕上げ段階では、あまり必要のないものですからね。
そんなことを思っていても、やっぱり必要な工具なので、私が使っているものや知り合いの電気工事士が使っているものを紹介しておきますので、気に入ったものをお使いください。
デンサン(DENSAN) 電工プロアンギラ JWP-225
口開きワイドが52mmというのに引かれて、これにしてからこればかりです。 |
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ほかの電気工事士さんの使っているものとは、少し違いますが、私は、これが気に入っています。
口開きが大きいことと、物を挟んだときの保持力がほかのものに比べて、格段にいいと感じがします。
以前は、通常のタイプを使っていたのですが、これと比較して、そう感じてからは、このタイプのものばかりです。
狭いところや、高所での作業では、保持力があるというのは、とっても楽なので、みなさんにもおすすめしておきます。
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トップ工業の ウォーターポンププライヤを3点紹介しましたが、どれも多くの電気工事士が使っているもので、その信頼性は高いのだと思われますし、3枚合わせのウォーターポンププライヤは、ガタつきがなくて使いやすいと評判です。
私も同じような意見を現場で聞いたことがあるので、この評判は信用できると思います。
一概にどれが良いとは言いにくいので、最終的な判断はみなさんにお任せします。