電気工事や空調工事を行っていると、コンクリートアンカーの打込み作業をよく行うものですが、コンクリートアンカーを打込むのは、壁や床などの直接打込めるところばかりではありません。
例えば、天井吊りのエアコンを取付けるとして、天井吊下型エアコンの取付けをするということは、内装工事が完了して二重天井が出来上がった状態です。
一番簡単な方法は、エアコンの室内機で隠れる部分に作業用の開口をあけるのが一番簡単な方法ですが、これでは、お客さんから 「酷い工事をするものだ」 と思われかねません。
いくらエアコンで隠れるといっても、エアコンが故障して付け替えるときに、違う場所に取付けるように指定されたら、作業用に開けた開口部は、そのまま残ってしまうことになり、とても見られたものじゃなくなります。
そんなときは、二重天井の下からスラブにコンクリートアンカーを打込むようにすれば、天井面に開けるのは、コンクリートビットが通る孔だけなので、天井に対するダメージを最小限に抑えることができ、取替時にも簡単な補修程度で済むので、工事費を抑えることもでき、お客さんの金銭的な負担軽減にもつながり、喜ばれること間違いなしです。
そのために必要なのが、ここで紹介するコンクリート用ロングビットです。
唯一、問題点をあげると施工する開口が小さいため、アンカーピンの取付け時に目視できない点で、目視できないことでアンカーピンの取付けが困難になるので、施工時間が予想以上にかかってしまうことも考えられます。
アンカーピンの取り付け方法としては、寸切りボルトに軽くアンカーピンをねじ込み、そのまま下孔に差し込むというのが一般的な方法ですが、この方法でのアンカーピンの設置は、まさに手探りで下孔を見つけなくてはならず、手に伝わる感覚だけが頼りです。
しかしこれでは、しっかり規定寸法までアンカーが入っているのか確認することができません。
そんなときには、ファイバースコープを使って目視で確認すると、より確実な施工ができると思うので、私は安いファイバースコープを買って、利用しています。
天井吊り込み型エアコンを取付ける場合、通常吊り金具片方に二ヶ所ずつボルト孔を空けるので、ファイバースコープは、ボルト孔を利用して天井内に差し込めば、簡単に天井内の確認ができるようになるのと、余計なダメージを天井に残すことは、ありません。
こうして、下孔に入れたたアンカーを確実に設置するために最後に行うのがセンターピンの打込みですが、当然これもロングサイズのものを用意しておかなくてはなりません。
以上が、ロングビットを使ったコンクリートアンカーの設置手順になります。
あまり必要ないようなものに思えますが、以外に使う機会があるので、電気工事や空調工事をするのであれば、持っておくべきだと思います。
以上3点を私は使って、二重天井でのアンカー工事を行っています。
ここで紹介した、コンクリート用ビットのロングタイプは、1.000mmのものですが、ほかに、1.500mmタイプのものもあるので、1.000mm以上の深さがあるようなところでの施工があるのであれば、1.500mmタイプを選択するようにしてください。
最後に紹介したUSB内視鏡は、あくまで確認用に使っているだけなので、広い範囲を確認するのには不向きです。
配線時に中空壁の内部に障害物がないかの確認には、威力を発揮してくれるので、配線の経路確認くらいなら十分だと思います。
まあ、これも人それぞれですから、使うもよし、使わずにこれまでどおりの方法で行うのもよしなので、使うか使わないかは自分の仕事をよく考えて判断してください。
私の感想としては、けっこう面白いものだと思っています。
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