電気工事では、露出配管だけでなくコンクリートや地中への埋設管敷設作業もつきものです。
毎日いろんな現場で電気工事をされている方なら、RCやSRCでの埋設管敷設作業を日常的に行っていると思います。
しかし、スラブ上での埋設管敷設作業は鉄筋に足を取られたりして、結構疲れる作業ですよね。
電気工事で埋設管敷設作業を行っている段階では、翌日コンクリート打設と言う事も多く、時間的制約もあるので効率よく作業を進めることが求められます。
そんな状況下でCD管やPF管が絡まったりすると、どうしてもイライラして思わぬ怪我の危険が増してしまいがちです。
時間に追われて埋設管敷設作業を行ってもスムーズに進まず時間だけが過ぎてしまい、残業なんてこともよくある話です。
私も、こんな経験を幾度となくしています。
余談になりますが、
大手ゼネコン T工務店のホテル新築現場での話ですが、予定の工期から、かなりズレ込み、工期が無い状態でのスラブ配管工事で、12月の寒い時期に、雪の中でスラブ配管を行い、朝から必死でやり続けても定時には終わらず、結局残業することに・・・
寒い中での配管作業は、手も冷たくなり、埋設管を鉄筋の間に通す際にぶつければ、飛び上がるほどの痛みを感じながらの過酷な作業となった思い出があります。
働き方改革が叫ばれるようになった今では、到底考えられないような話ですが、今でも同じようなことが日本中で日常的に起こっていると思います・・・
このようにRCやSRCの現場では、工程通りに作業が進むことのほうが少なく、相対的に遅れ気味になるのが当たり前のようになっていて、そのシワ寄せは、私たち電気工事などの設備関連の業種に寄せられ、過酷な状況下でも作業を行わざるおえなくなってしまいます。
私のような経験をされている方が多かれ少なかれ居ると思いますが、いかがでしょうか。
それもこれも、工程第一主義的考えが今もまん延し続けている建築業界全体の問題だと思います。
そんな埋設管敷設作業を少しでも効率的に進めるために使うのが、
『スラブリール』です。
これなら、CD管やPF管も絡まることなく引出せるので、埋設管敷設作業も比較的スムーズにできて、時間的制約がある中でもドンドン作業を進めることができます。
一般的な埋設管敷設作業では、送り出す人と埋設管を敷設する人の二人一組で行うのが一般的だと思いますが、
『スラブリール』を使えば、この作業を一人でできるので、単純に考えても一人で二人分の作業をこなすことができて、埋設管敷設作業も半分になるということですから、遅くまで残業する必要もなくなるかもしれません。
単純に作業時間が半分になることはありませんが、作業効率が上がることは間違いないので、おすすめできると思ってこのページを追加しました。
マーベル(MARVEL) CD管&ケーブルリール E-9908
◆セット内容 |
|
今使ってるのがこれです。
以前はデンサンのスラブリールを使っていたけど、この商品を知ってすぐに買換えました。
折りたたむと、コンパクトで持ち運びにも収納にも困らないので重宝してます。
それにVVFやVVR、CVTほかのケーブル配線にも使えるので、これがあるとないとでは、仕事の効率が全然違ってくるので、スラブリールを探してるのなら、いち推しなんですが、このところの物価高騰で価格が一気に上ってしまったので、コスパ的に躊躇してしまうような価格になってしまったのが残念です。
このほかに類似品といっては、なんですがマーベルのほかのものも紹介しておきます。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
---|---|
マーベルで私が使ってる物のほかにCD管やPF管に使えるものを紹介しました。
片方は、CD・PF用で、スラブ配管や建込み配管のときに使うものです。
右側は、どちらかというと外構工事のように比較的大口径の埋設管敷設作業に使うものだと考えて、仕事に必要なら購入を検討してください。
デンサン(DENSAN) スラブリール SR-165 |
|
以前はこれをメインに使っていたのですが、マーベルの製品を知って使い始めてから、あまり使わなくなってしまいました。
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
---|---|
未来工業(MIRAI) RDS-1 |
---|
未来工業の楽だしスタンドも使い勝手は良さそうなのですが、少々大きいので搬入のことを考えると難があるかなと思っています。
未来工業(MIRAI) |
未来工業(MIRAI) |
---|---|
スラブリールで埋設管の引出しを楽にして、配管ガイドを使って配管作業を楽すれば、辛いスラブ配管も少しは楽にできるんじゃないかな。
私は早くから両方使っているので、今ではそれで当たり前だと思っているので、両方の工具の有難みも薄れてしまっていますが、ここで紹介するのに見直して、改めて便利さを実感しているところです。