電気工事での入線作業に使う工具の中で、太物の幹線ケーブルや距離の長い配管への入線には、通線用ケーブルウィンチは欠かせません。
地中埋設のエフレックスなどは、入線ケーブルに対して余裕を持った配管を選択しますが、それでも距離が長くなったり曲がっていたりすると人の力だけでは、どうにもならないことがあるので、そんなときに通線用ケーブルウィンチを使います。
予め、配管内にロープを通しておき、ケーブルグリップ(アミソ)を使って括り付け、そして通線用ケーブルウィンチで引っ張れば簡単に入線できます。
平面での入線ならまだしも、これが階を跨いで入線するとなると、人の手ではどうにもならないことが多いので、通線用ケーブルウィンチは欠かせないものとなります。
幹線ケーブルの入線に沢山の電気工事士を集めて力を合わせてロープを引っ張る作業は、どこの現場でもよく見かける光景で、
「いくぞ〜! せいの! せいの!」
こんな掛け声を現場中に響かせて、力いっぱい引っ張ってる電気工事屋さんを見かけると、そんなに頑張らなくても通線用ケーブルウィンチが有れば、一人で十分なのにと思ってしまいます。。
後は、幹線ケーブルを押し込む人と、ケーブルを出す人が居れば、たった3人で大変な入線作業も終わるので、他の電気工事士さんは、違う作業をすることができるので、現場全体の作業の流れとしても最高だと思うんですが。
いずれにしても、そこそこの現場をこなそうとすると必要になるので、電気工事業者としては欠かせない工具の一つだと私は考えています。
電気工事で使われるケーブルウインチもいろんなメーカーから販売されてるので、それを比較するだけでも大変な作業だし、忙しい日常業務の中でそんなのを調べてる時間もないというのが実情だと思うので、そんなときは、このページを参考にしてもらえればいいと思って紹介させてもらっています。
育良精機(IKURA) |
育良精機(IKURA) |
---|---|
育良精機(IKURA) |
育良精機(IKURA) |
---|---|
育良精機(IKURA) |
育良精機(IKURA) |
---|---|
育良精機(IKURA) CW-M500 |
---|
電気工事に関する電動工具での育良精機の信頼性は抜群ですから、使ってる人も多いと思います。
最近、建物の大型化や高層化が進み、幹線系統の入線や延線作業もかなり厳しい状況になることも多いので、ケーブルウインチは本当に大切な工具となっています。
それだけにみなさんケーブルウインチの購入には慎重になり、性能を確かめたり価格を調べたりと、苦労してるようですね。
安い買い物じゃないので慎重になることは正しいと思いますので、大いに悩んで、仕事に必要な性能を有したケーブルウインチを選ぶようにしてください。
ジェフコム(JEFCOM) |
ジェフコム(JEFCOM) |
---|---|
デンサンは、ケーブルウインチと呼ばず、ケーブルプーラーと呼んでいますが、用途は同じです。
その中でもこの二つは、一番よく見かけるものだと思います。
電材店で注文しても簡単に取り寄せてくれるので、取引先の電材店で注文する電気工事屋さんも多いと思いますので、よく見かけるのだと思います。
まあ電気工事会社としては、スタンダードな工具ですからね。
ジェフコム(JEFCOM) DP-010BX-F |
---|
デンサンにもいろんなタイプのケーブルウインチがあるので、用途をよく考えて必要なものを選ぶようにしてください。
安い買い物じゃないんですね。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
---|---|
マーベルのケーブルウインチも時々見かけます。
すごく造りがシンプルで、そんなに高い工具には見えませんけど使い勝手は、そこそこいいので、使ってる電気工事屋さんも多いのかと思います。
それに価格がほかのものに比べると若干安いというのも要因だと考えられます。
入線作業に使うロープを紹介しましたが、私が考える入線作業に必要なロープの条件は、
この3条件です。
この考えから、私は『ニュースーパーテクロープ』の10φ100mを使ってますが、いかんせん高いので、強くはお勧めしませんが、入線作業がしやすくなるのは間違いないところです。
他のものは、価格的には安いのですが、私が挙げた3条件を満たすものがないので、私は使ったことがないのですが、他所の電気屋さんの応援工事でテトロンロープを使ったことがありますが、若干の伸縮があるのと、一度埋設管内を通すと水分を含んで異常なほど重くなり引き出したところが水浸しになってしまうので、後処理が大変だった印象しかありません。
他のものも同じような感じになるのではないかと想像していますが、使ったことがないので想像の域を出ないので、あとはみなさんで判断してください。
電気工事の通線作業はスムーズにいけば、たいした作業ではありませんが、一つ躓くと本当に大変な作業になってしまうので、用意できる工具は用意して、万全の体制で臨むほうが作業効率も上がり、入線ケーブルへの負担も少なく、その後の電気トラブルを回避できると思います。