電気工事では、大きなケーブルドラムに巻かれたケーブルを入線する作業がありますが、電気工事士のみなさんならご存知だと思いますが、ケーブルドラムに巻かれたケーブルは、人の手ではどうにもならない重さです。
現場への搬入も、ユニックやクレーン、フォークリフトなどを使って搬入しなくてはならないほどの重さなので、当然入線作業のときにも、それなりの工具が必要になります。
そこで、取り出すのが『ドラマワール』というターンテーブルです。
ドラムを乗せて回すから『ドラマワール』 とは、メーカーもネーミングには、もう少し工夫がほしいものです。
しかし、チンケなネーミングのわりに結構優れもので、100kg以上あるケーブルドラムでもドラマワールに乗せれば簡単に回転させることができて入線作業もドンドン進みます。
仮にドラマワールを使わずに、ケーブルを人の手だけで入線しようとしたら、どうなるのか、私も試したことはないけど、おそらく相当な人手と手間が掛かるわりに、作業は進まないでしょう。
そんなことをしていたのでは、建築作業の進行の妨げになり、工期が遅れれば違約金を求められることにもなりかねないので、使える工具はドンドン使って効率よく作業を進めなくてはなりません。
ドラマワールの使い方は簡単で、下の図のようにドラムを載せてケーブルを引っ張るだけなので、設置にも時間が掛からず、スペースもさほど要りません。
デンサン(DENSAN) ドラマワール DR-600
私が使ってるのは、これなんですが、販売終了となってしまいました。 |
かなり重いケーブルドラムまで対応できて使い勝手がよかったのですが、販売終了となって本当に残念です。
でも、最近はそこまで大きなドラムを扱わなくなってきてることもありるし、現場での迅速な移動を考えると次に紹介するものを十分活用することで、対応は可能だと思います。
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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この二つもケーブルドラムを載せて使うのですが、耐荷重が低いので、あまり大きなものを扱うことはできません。
比較的短い幹線ケーブルや細物ケーブルドラムなどを扱うのには、価格も安くていいものだと思います。
VVFケーブルドラムのように比較的軽いケーブルドラムなら、DR-300でも十分です。
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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私はこのタイプのドラマワールを使ったことはないのですが、他所の電気工事会社で使ったことが有ったのでその時の感想を書かせてもらうと、微妙な耐荷重なので、ドラム重量をしっかり確認しないと載せたときに壊れる可能性がありますが、センターパイプがあることで回転が安定するので、引出しはスムーズに行うことができました。
ケーブルウインチを使うような時にはこのタイプのほうが扱いやすいかもしれませんね。
マーベル(MARVEL) E-6710 |
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見た目もデンサンと同じようなものだし使い方も同じ、ただ耐荷重が若干違うのでそのあたりはしっかり確認してください。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
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デンサンとマーベルから販売されてるものを紹介しましたが、私がおすすめするのは、フラットリングタイプです。
何といっても扱いやすく移動も簡単だし、すぐに作業に掛かれてとっても便利で、車の中でも邪魔になりません。