電気工事の結線で最後に取付けるのが、ジョイントボックスですが、最近ジョイントボックスが取付けられていないものを時々見かけますが、電気工事士資格を持ってる人なら、結線部分にジョイントボックスが必要なことは、ご存知だと思います。
経済産業省令『電気設備技術基準』や『内線規定』にも記されているので取付けずに工事を終えるなどということは、正規に電気工事業者として登録して正業としているのなら、ジョイントボックスの取付を省くなどということは、有ってはならないことです。
以下に『内線規定』を抜粋しておきます。
【内線規程】JEAC8001-2005
3165-7 「ケーブルの接続」
2.ケーブル相互の接続は、
キャビネット、アウトレットボックス又はジョイントボックスなどの内部で行うか又は適当な接続箱を使用して行い、接続部分を露出させないこと。
このように明確な規定があるのですから、その取付を省くなどということは、あってはならないのです。
ここまで、明確に規定されているにも関わらず、その施工を省く業者が居るということは、経産省令も内線規定も確認することなく、その意味すら理解していないとしか思えません。
見た目は、たいしたものじゃありませんが、明確に規定されている以上、それに従った工事をするのは電気工事士として当然の責務であり、お客さんとの契約を履行するという観点からも大切だと私は考えます。
このように電気工事には、細かな規定があり、それら全てを把握するのは大変ですが、内線規定くらいは確認するようにしてください。
そんなジョイントボックスにもいろんなタイプがあるので、こちらでよく使われるものを紹介しておきますので日々の業務に活かしてください。
「ジョイントボックスくらいいいや」じゃダメなんですよ。
未来工業(MIRAI) |
未来工業(MIRAI) |
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未来工業(MIRAI) |
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未来のジョイントボックスを2種類紹介しましたが、私は開閉式ジョイントボールのほうが使いやすくてお気に入りなんですが、一般的に多く用いられているのは透明ジョイントボックスだと思います。
まあ、この辺の材料も個人の判断なので、どちらがいいとは言いにくいところなので、みなさんの判断にお任せします。
カワグチ(Kawaguchi) |
カワグチ(Kawaguchi) |
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カワグチ(Kawaguchi) |
カワグチ(Kawaguchi) |
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カワグチ(Kawaguchi) |
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カワグチのナイスハットも電気工事の現場でよく使われているものですが、H型のほうは相対的に戸建住宅で使われることが多く、M型のほうは、ビル、マンション、商業施設などの比較的大型施設で使われてることが多いものです。
M型は取付け方法も多彩で、取付け場所の制約が少ないことがその理由だと思われます。
勿論私も、こんな使い分けをしています。
先に紹介した未来工業のジョイントボックス2種類も、どちらかというと戸建住宅で使われることの多いものです。
私は、戸建住宅では、未来工業のジョイントボールとカワグチのナイスハットH型の伸縮タイプを使い分けています。
ナイスハットでも伸縮タイプのほうが、結線部分の状況に対応しやすいので、標準タイプではなく伸縮タイプを選択していますが、標準タイプに比べ少々お値段が張るのがちょっと難点ですが、それでも作業効率を考えると十分元は取れると思うので、私は使っています。