建築現場には、いろんなところに基準となる墨が示されていて、基準となる墨から、間仕切り壁や天井高、土間の仕上がり高さなど、さまざまな仕上がり寸法を導き出します。
大工なら間仕切壁の位置やフロアの高さ、天上高など、左官屋や土工は、土間の仕上がり高や敷地のレベルなど、いろんな高さや位置を出さなくてはなりません。
私たち電気工事士も照明器具の取付位置やコンセント、スイッチ、分電盤、配電盤、キューピクル、電気室内のトランスや高圧盤の配置など、さまざまな機器の取付位置や高さなどを計測しなくてはなりません。
そのために、レーザー墨だし器を使って図面上に記された、いろんな指示に従って取付位置を正確に罫書き取付けていきますが、より確実に取りつけるために仕上げ前に墨だしを行い、直線などの墨打ち作業を行います。
電気工事の現場で作業しているのなら、墨出しをしていると思いますが、そのときに必要なのが墨つぼです。
一般的に、仕上げ材やコンクリート、モルタルなどで隠れるところでは、通常の墨つぼを使いますが、墨つぼを使うと打った墨が消えないという利点があります。
しかし逆に考えれば、仕上げ材に使うと、打った墨が消えないので仕上げ材を台無しにしてしまうということになってしまいます。
これでは、ほかの業者にも迷惑を掛けるし、手直しの費用負担も発生してしまいます。
そんなときは、チョークラインが便利です。
中身はチョークの粉なので、墨つぼのように一度付けると消えないということがないので、仕上がった土間や塗装が完了した、外壁でも使うことができるので
露出配管の墨だしのときなどにもおすすめです。
また、屋内でも拭き取り可能な素材であれば、墨打ちできるので作業の効率も良くなります。
簡単だけど重要な墨だしにも、その使用目的に応じて使い分けることが求められるので、電気工事をするのであれば両方持っておくことが大事だと思います。
墨つぼやチョークラインにもいろんなものがあるので、いくつか紹介しますので、参考にしてください。
タジマ(tajima) パーフェクト墨つぼ PS-EVO-MBK
墨ダレが少なく、仕上げ材に飛ぶことも少なくて自動巻きも10mとほかのものに比べ長いので使いやすいんです。 |
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タジマ(tajima) ピーラインチョークはや巻 PL-V3
墨打ちした時にチョークのカスレがないので、後の作業がスムーズになります。 |
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私は、どっちもタジマを使っています。
建築関連のいろいろな工具を販売している、建築関連の専門メーカーだから、現場で使いやすいものが多いからね。
墨運堂 |
シンワ測定(Shinwa) |
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墨汁とチョーク粉ですが、どっちも別のものでもいいし、色もこだわる必要はないので、墨汁も朱色を使ってほかの墨と差別化するのもいいでしょうし、チョーク粉も仕上げの色に近いものを使ったりして、少しでも早く消えるようなものを選ぶのも一つの考えです。
どちらも基本は見やすいことなので、そのあたりを考えて使う色を決めるようにしてください。
タジマ(tajima) |
タジマ(tajima) |
タジマ(tajima) |
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タジマ(tajima) |
シンワ測定(Shinwa) |
たくみ |
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いくつか墨つぼとチョークラインを紹介しましたが、どれも用途は同じなので、お気に入りのものを選べばいいと思います。
墨つぼを使っての墨打ちのときは、保護メガネを使うようにしてください。
カルコを使っての作業や二人で墨打ちをしているときに、カルコが外れたり相手が放したときに、自動巻取り機能が働いてカルコが飛んで来ることがあり、目に刺さるると失明する可能性があるので安全を考えて保護メガネを使うようにしてください。
でも、保護メガネを一々使うのは面倒だと感じるなら、スライド面付きヘルメットを使うといいでしょう。
墨だしだけでなく、ベビーサンダーやパワーカッターを使った金属切断の時にもスライダー面をおろすだけで安全を確保できます。
墨だしの方法についてはこちらをご覧ください。