斫り作業は、電気工事だけでなく建築はもちろん、設備、ガスなど、さまざまな業種で行う作業の一つです。
RCやSRCの建物で行う電気工事では、配管経路の確保や機器設置位置の高さ調整など、いろいろば場面で斫り作業を行います。
また、改修や改装などでは不要物の撤去作業など、その活躍の場は数多いと思いますし、このほかにもいろんな場面で使っていることでしょう。
電気工事で使う電動ハンマー (斫り機)といえば、100V電気式のものがほとんどだと思いますが、建築工事では大型のエアコンプレッサーを使った、強力な斫り機を使用して大掛かりに行われます。
しかし、電気工事で行う斫り作業は、壁やスラブを壊すのが目的ではないので、あまり強力なものだと、使いにくいということもあるし、あまり大型のものだと取扱いが大変で、壁や天井に向かって斫り作業をするときには、かえって邪魔になるくらいです。
電気工事で行う斫り作業といえば配管経路確保のための溝斫りが代表的だと思います。
私もかつて電気工事会社に勤務しているときに、ビルの改装作業で明けても暮れても溝斫りをした経験があります。
そのときは、現場に持ち込む工具といえば、電動ハンマーとサンダー、この二つだけでした。
現場に到着するとほかの職人仲間から
「斫り屋さんが来はったで」と揶揄された思い出があります。
でも、これも電気工事ですから、手を抜くわけにはいかないので、来る日も来る日も、配管経路確保のために壁や床を溝斫りしていました。
そのおかげで、無事ビルの改修工事も完了し、今でもそのビルで同じ会社が営業しています。
あまり良い思い出ではありませんが、忘れられない現場となったことだけは確かです。
苦労した現場ほど、印象に残るものです。
このように苦労の多い斫り作業ですが、電気工事でも外せない作業の一つなので、電動ハンマーの出番も多いので、軽くて扱いやすいものを選びたいものです。
私の使っているものを紹介しようと思いましたが、もう廃盤になっていて紹介することができませんので、性能と扱いやすさ、軽さなどを考慮して、おすすめのものをいくつか紹介しておきますので参考にしてください。
ブルポイント |
スケーリング |
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スコップ |
ランマ |
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日立工機(HiKOKI) |
マキタ(makita) |
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電動ハンマといえば斫り作業がメインですが、先端工具を取替えて、ほかにも掘削作業を行ったり、電気工事では欠かすことのできないアース棒打込みにも利用できるので、用途はかなり広がると思います。
このサイトでも紹介している、『アース棒アダプター』を使えば、疲れるアース棒の打込み作業も楽に行うことができます。
いずれにしても、一台は持ってかなくてはならない工具でしょうね。
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