電気工事の金属電線管の中で、G管やC管のようにネジを切って繋がなくてはならないものもあり、電線管に必要なネジを切るときに使うのが、このページで紹介する
『ネジ切り旋盤・コンジットマシン』です。
電気工事の現場でもコンジットマシンを使うことも少なくなり、民間の建築現場では、ほぼ皆無と言っても過言ではないくらいです。
でも、公共事業の建築物では今でも普通に用いられる工法で、特にG管と呼ばれる厚鋼電線管を使った工事では、当たり前の工事なので、そんな現場では当たり前にネジ切り旋盤が置かれ、みんな普通にネジを切って配管作業を行っていきます。
しかし中には、コンジットマシンを使ったことも無い電気工事士さんも居たりして、時代の流れを感じるものです。
以前なら、コンジットマシンを使うことは電気工事士にとっては当たり前のことだったのですが、最近は、それに代わる材料や工法が確立され、民間の現場ばかりやってる電気工事士さんの中では、コンジットマシンの存在など忘れ去られようとしてるように感じることがあります。。
しかし民間の建物でも防爆工事ではネジ切り作業は必須なので、そんな工事が多い電気工事会社では、コンジットマシンの存在も認められてると思います。
特にガソリンスタンドや可燃物を扱うような建物では、防爆工事も日常作業の一つなので、毎日のようにネジ切りのが当り前の作業です。
でも個人で電気工事を請け負ってる人では、コンジットマシンなど購入して持っておくのは、いかにも無駄なような気もします。
コンジットマシンを使う工事など、年間に一度か二度なんて頻度だったら、そのときだけレンタルするほうがよほど経済的だと思います。
コンジットマシンを購入したとしても、普段は倉庫の中で眠ってるわけだし、そのために倉庫を借りたり自分で作って維持管理するなど、何かと物入りなことが多いものです。
その点レンタルなら、そんな無駄な経費も必要なくなるし、機械メンテナンスなんかも必要なくなるので、その分経費の削減にもつながるので使用頻度が低いのなら、レンタルという選択肢も頭の中に入れておくべきでしょう。
それでも、コンジットマシンが必要な方は、このページで紹介するものをご覧ください。
MCC コンジットマシン CM82
私が使っているネジ切り旋盤です。 |
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私が使っているのは、先輩の電気工事士さんからアドバイスをもらって決めたものです。
購入から数年が経過してますが、とても気に入ってます。
コンジットマシンは本体重量もそこそこあるので、運搬搬入は少し大変ですが、ほかのものと比べても特別重いというわけでもないので、一度持ち込んでしまえば、ほとんど据えっぱなしだから、重量もさほど問題になりません。
ですから、使いやすさを優先して考えるべきものだと思うので、みなさんにも自信を持っておすすめしておきます。
なお、取扱については、MCCの動画を見付けたので、動画で確認してください。
動画で確認できるように、対象とする電線管の太さでダイヘッドを交換し、ネジ切り用の刃も交換しなくてはなりません。
そのためのダイヘッドとネジ切り刃を紹介しておきます。
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次も電気工事士御用達メーカーの育良精機(株)のネジ切り旋盤です。
育良精機(IKURA) |
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育良精機(株)のコンジットマシン3種類ですが、一番左のものは少々能力的に問題があると思うので、私はおすすめ出来ません。
電気工事でも、幹線系統の配管のように、ある程度太物にも対応できるものが必要なので、私はIS-CM82かIS-CM104のどちらかをおすすめしておきます。
育良精機(株)のコンジットマシンには、ネジ切り用の刃は付属してないので、別途買い揃える必要があるのと、ネジ切り作業にはネジ切り用のカッティングオイルも使うので、次で紹介します。
育良精機(株)のネジ切り用の刃を紹介しましたが、ネジ切り用の刃(チェザー)は、目的や機械別で使うものが違うので、必要な物を確認して購入してください。
その参考になるように、育良精機(株)ホームページから参考資料を抜粋しておいたので必要なものを確認してください。
画像をクリックすると育良精機(株)ホームページにアクセスできます。
育良精機(IKURA) |
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育良精機のカッティングオイルも紹介しましたが、ネジを切るときにカッティングオイルを使わないと、すぐにチェザーが焼けて使い物にならなくなってしまうので、カッティングオイルも切らさないように用意しておく必要があるので、少なくなったら次を注文するようにしてください。