電気工事のスラブ配管は、下階の機器用のものと上階の機器用のものとがあります。
上下階をつなぐものとしては、壁に立上げて次の階へとつないでいくものが代表的ですが、ほかにもフロアコンセントのように上階の土間に敷設するものや、内装工事段階で作られる間仕切り壁に立ち上げたり、備付家具に電気を供給したりするものや、アイランドキッチンへの電源供給など、さまざまなところに電源を要求されることが多くなりました。
こんな場合多くは、スラブ配の時に設置場所や間仕切り位置を正確に計測して、その位置に埋設管を立ち上げておく必要があるので、ここで紹介する立上げスタンドが役に立ちます。
先にも例をあげたような場面や、このほかにも沢山の場面で、スラブからの立上げ配管が求められるようになってきているので、立上げスタンドの使用頻度も上がってきていると感じますし、使用頻度が上がるにつれて関連する部材も増えて、
「こんなときにはどれが適しているんだろう」と悩むことあるのではないでしょうか。
探してみると、その種類も数え切れないほどあるので、私も時々悩むことがあってその都度、探していたので部材の選定だけでもかなりの時間を取られていました。
これって、はっきり言って無駄な時間だと思い、自分の備忘録的なこともあって、このページを書いているという一面もあります。
でも、このページが、少しでもみんなの部材選定の役に立つのであれば、喜ばしいことです。
『立上げスタンド』は、パナソニックの登録商標なのですが、わかりやすい表現なので、ここでは、『立上げスタンド』として紹介させていただきます。
パナソニック 立上げスタンド DM5816
この形状を見ただけで、使い方はわかりますよね。
下からCD管やPF管を通して、透明のビニール部分から立ち上げるだけです。
スタンド本体は、スラブパネルに釘留めできるので、コンクリート打設の時でも動くことはありませんが、念のために3分筋などを沿わせて固定しておけば完璧です。
他のものも、基本的な使い方は同じなのですが、各メーカーで少しずつ形状も違うし、紹介したスタンド型のほかにポール型のものや、配管に差し込んで、立上げ形状を付けるタイプなど、いろんなものがあるので、使う場所を考慮して選定するようにしてください。
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パナソニックと未来工業の立上げスタンドを紹介しましたが、形状もよく似ているし、使い方もほぼ同じです。
忙しいスラブ配管では、少しの時間も無駄に出来ないので、作業性のいい未来工業のサポートスタンドを使っています。
未来工業(MIRAI) |
未来工業(MIRAI) |
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未来工業の立上げサポートのシリーズを紹介しましたが、各立上げサポートの使い方は未来工業のWebカタログで確認してください。
Webカタログに移動して、型番などで検索すれば、該当ページが紹介されるのでページに移動して確認してください。
このほか、ネグロスにも同じようなものもあり、支持用の鉄線を差し込むタイプもあるので、使用場所をよく考えて選ぶようにしてください。