短すぎる緊急事態宣言

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短すぎる緊急事態宣言

N501Y変異ウイルスを無視して二度目の緊急事態宣言を急いで解除した付けが、三度目の緊急事態宣言発令という結果を招いてしまいました。
菅総理の国会答弁では、緊急事態宣言解除を検討していた当時、
「変異株は、無かった。」
と答弁しましたが、すでに静岡や兵庫、大阪でも確認され、海外から感染力の強さが報告されて、イギリスやフランスなどでは、N501Y変異ウイルスが猛威をふるい、一日に1万人以上の新規感染者を出し、医療崩壊寸前にまで追い込まれていたのに菅総理は、経済優先の考えを曲げず、人の命をないがしろにしたのです。

緊急事態宣言解除についての自身の判断の甘さに対する責任については、言及せず、

 

「今後も感染症対策に万全を期して、感染拡大抑制に努める。」

 

と言いました。

 

しかし、もはや菅総理の言葉など、何の力付けにもならず、むしろ国民はシラケきっているというのが本当のところなんじゃないでしょうか。

 

長く続く、飲食店いじめに加えて今回は、イベントやデパートなどの大型商業施設、テーマパークなど、より大規模に国のいじめ対象を拡げるというのですから、呆れてものが言えません。

 

問題となっている路上飲みに関しては、

 

「路上での飲酒を控えるよう注意喚起する。」

 

としていますが、今路上で騒いでいる若者がそんなことで従うとはとても思えませんし、注意喚起など何の意味も無いと思います。

 

今猛威をふるっているN501Y変異ウイルスは、これまで戦ってきた従来型新型コロナとは、全くの別物だという認識が必要で、自宅から出るのは、近くのスーパーマーケットに買い物に出掛けるだけというような主婦まで感染してしまうくらい、感染力が増していて、濃厚接触じゃない状態でも、少しでもウイルスが口や鼻、眼などに付着するだけで、体内に侵入してしまうような変異を起こしており、

 

「体内での増殖スピードも以前の物より早くなっているように感じる。」

 

と最前線で新型コロナと戦っている医師や看護師の中ではささやかれているようです。

 

これは、最前線の野戦病院のような状況の中で、日々重症患者と向き合い続けてきた現場の生の声なので、その意味は重いものがあると思います。

 

また、これまで比較的重症化率が低いとされていた年齢層の中でも、重症化率が格段に上がり、中には、20代で基礎疾患無し、喫煙歴も無し、という重症化リスクが低いとされていた方までお亡くなりになっているようですし、30代、40代で同じような条件の方も多数重症化され、人口呼吸器や人工心肺装置(ECMO)を使用しなくては、生命の維持が出来なくなってしまっている方が、確実に増えて来て、それがドミノ倒しのように医療現場を崩壊させ始めています。

 

大阪の三次救急を担う大病院では、常に重症病床は満床状態で、看護スタッフも足りなくなりつつあり、病床確保のために本来なら回復過程を観察しなくてはならない患者を別の病院に転院させるという綱渡りのような治療を行っています。

 

これは、近い将来の東京の姿であり、仮に東京が今の大阪と同じような状況に陥ったら、遥に悲惨な状況になることは、火を見るより明らかです。

 

それでも東京の人出は、ほとんど変わりなく、むしろ夜の街には、人が増えてしまっているような印象を受けます。
これでは到底、N501Y変異ウイルスの抑え込みなどできるはずもなく、今のまま徐々に新規感染者が増え続け、ある一定の比率に達した時急激な感染爆発が起こるでしょう。

 

そうなれば、今の大阪と同じように、救急車を呼んでも受け入れ病院が見つからず、消防施設などで2日以上待たされたり、待ってる間に症状が悪化し、重症化する患者も増えるでしょう。

 

それでも受け入れ病院が見つからなければ、残念ながらお亡くなりになるしかない状況が生れ兼ねません。

 

この国のトップは、外面(そとずら)よく海外に対しては、絵空事を並べていますが、もはや国内では、誰も首相や閣僚の絵空事など聞く耳を持ち合わせていないんじゃ無いかと思います。

 

今回三度目の緊急事態宣言発令ですが、4月25日(日)~5月11日(火)までときわめて短い期間しか設定しませんでした。
こんな短期間で、N501Y変異ウイルスにおける感染拡大が抑え込めるなんて、国民は誰一人思っていないでしょう。
何を根拠に、この短期間の緊急事態宣言となったのか、具体的なデータを示して、詳しく国民に説明すべきです。

 

また、短期集中で抑え込むと言いつつ、解除基準に関してはお得意の

 

「専門家のご意見を伺い、総合的に判断する。」

 

という曖昧模糊で、内容の無い答弁しかしませんでした。
これでは、国民は納得しないし、感染ステージでもいいから、

 

「ステージ2まで抑え込む!」

 

など、確固たる決意を示して、協力を求めなくては、国民だって、

 

「また前回と同じで、中途半端で解除して、すぐに緊急事態宣言になる。」

 

と思ってしまうでしょう。

 

菅総理の記者会見では、

 

「オリンピックありきで、人命を軽視してるんじゃないか。」

 

的な質問が飛んでいましたが、これに対しても

 

「どちらも大切なので、同時に行っていく。」

 

的な、出来もしないことをシレッ!と言う総理の口では、もはや信用に値しません。

 

いずれにしても、こんな短期間で感染状況や病床逼迫の改善など、望むべくもありません。

 

前回もそうでしたが、医療崩壊を防ぐための緊急事態宣言という位置づけは、変わっていないのですから、今回の決定は、あまりにも認識不足だとしか言いようがありません。

 

仮に今ピークアウトしたとしても重症患者は、今後もしばらく増え続け、病床逼迫、医療崩壊状態の改善など、はるか先になってしまうでしょう。

 

これでは医療現場も、もたないし、病院にも搬送してもらえない国民は、不安ばかりが募って、違う意味で病気になりそうになります。

 

ともかく、政治家と一般国民の考えのギャップが酷すぎて、もうこれ以上言葉が出てきません・・・

 

菅総理! ふざけているんですか?
(`□´)コラッ!


 


 

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