木造電気工事 分電盤取付

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木造電気工事 分電盤取付

木造住宅の電気工事につていろいろ書いてきましたが、ここでは家中に電気を供給のに重要な役割を果たす、分電盤とメーターボックスの取付についてご紹介いたします。

 

分電盤は、引込み幹線を通じて電気を受けて各回路に分配する重要な機器なのは、みなさんご存知ですよね。
配線工事で束になったVVFケーブルが、家中に張り巡らせた電気の通り道の出発点です。
電気の出発点を間違いなく接続して、安全に電気を使えるようにするのが分電盤の大切な役割ですから、ここでの間違いや不良工事は、即事故につながる危険が大きいところなので、一つ一つの作業をしっかり確認しながら、慎重に進めるようにしてください。

 

まず分電盤の選定ですが、建物の総電力量を計算して、必要な容量と回路数の分電盤を選定してください。
総容量の計算は、施工図を描いてるときにおよその計算はできると思うので、その後よほどの変更がない限り、その計算で導き出されたものを利用すればいいでしょう。

 

 

用意ができたら、分電盤の取付を始めましょう。

 

分電盤取付

最初に、分電盤結線図を確認しながら、各回路を二相に振り分けます。
振り分けられたら、次に分電盤の内部を取外して、外箱だけにします。

 

分電盤の外箱を壁面に取り付けますが、この時先ほど二相に振り分けたVVFケーブルを上下のノックアウト穴に通して、次に幹線ケーブルを主幹ブレーカー近くのノックアウト穴に通します。
この状態で、壁面に分電盤の外箱を押し当てて、一か所を軽く固定して水平器を使って傾かないように固定していきます。

 

外箱の固定が終わったら、取外した分電盤本体を戻します。
これで分電盤の壁面取付けは終わったので、幹線や各回路の接続を始めましょう。

 

まず最初に幹線ケーブルを主幹ブレーカーに接続する準備として、幹線ケーブルを接続に必要な長さで切断し、先端部を圧着端子を取付ける分だけ被覆を剥がします。

 

続いて、幹線ケーブルの太さに対応して主幹ブレーカーの端子台に入る大きさの圧着端子と赤、白、黒のターミナルキャップを用意します。
次に圧着端子を圧着工具を使ってケーブルに圧着します。
圧着端子を電線に取り付ける際には、圧着ペンチや、油圧圧着工具または電動圧着工具等をご使用ください。
圧着工具にもいろいろあるので、ご確認ください。

 

 

ケーブル接続用の圧着工具には、刻印が刻んであるので、接続した後に圧着端子にマークが刻印されます。
5.5/8 /14/22/38/60等々です。
圧着が終わったら、端子台に接続します。

 

続いて各回路の接続です。
コンセントの取付けの時と同じように被服を剥くときは、ブレーカーに表示されているストリップゲージの長さで剥くようにしてください。
剥き終わったら分電盤結線図を確認しながら各ブレーカーへ接続します。

 

接続は、しっかり奥まで差込んで抜けないか確認し、同時にブレーカーの接続マークが変わってるのを確認してください。
この作業をすべての回路で行い、分電盤への回路接続は終わりです。

 

絶縁抵抗測定

回路全体を一括で測定する方法を紹介しておきます。
分岐ブレーカーを全て『ON』にします。
この状態で、主幹ブレーカーの二次側を測定します。
問題なければ、これで終わりです。

 

万が一、問題が発生しましたら、
問題の発生した相に、測定器をつけたまま、
分岐ブレーカーを順番に『OFF』にしていきます。

 

問題のある回路の分岐ブレーカーが『OFF』になった時点で測定値が戻るので、その回路が絶縁不良と特定することができます。

 

その回路を改修して再度測定して問題がなければ、分電盤の接続は終わりで、あとは回路名称を記入して分電盤の取り付けは完了です。

 

後は、メーターボックスを取付けて完了です。

 

ここまで仕上がったら、インターネット申請ページで、送電申請したページを開いて竣工届を出して送電を待ちます。


 


 

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