三菱電機データ不正問題

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三菱電機データ不正問題

今回発覚した三菱電機における鉄道空調システムのデータ不正に関しては、許される事ではありませんし、鉄道を管轄する国交省としても調査を行うべきだし、電気事業を広く管轄する経産省においても徹底的な調査が必要でしょう。

 

この不正データを使って海外の鉄道にも同じ製品が輸出されていたのですから、ことは、日本の信頼にも直結する重大事案だと私は思います。
社長が引責辞任したぐらいで、収まるような話ではありません。

三菱電機ともあろう財閥系企業が、何とも“みっともない”不正を行っていたものだと、呆れると共に情けなくなってしまいました。

 

ここ数年で、日本の名だたる大手メーカーによるデータ改ざんなど、様々な安全性や環境に関わるデータ改ざんが行われていたことが発覚しています。
例えば、2018年には、大手鉄鋼メーカー神戸製鋼による鉄工の安全性に関するデータにおいて不正行為が発覚して、大問題となりました。
また2016年には、大手自動車メーカー SUZUKIでは、燃費データの不正が発覚して、こちらも社会的な影響がみられました。
この燃費データ不正とほぼ同時に、三菱自動車でも同様の不正が発覚し、国交省が、指導を行いました。

 

このように、今思い出されるものだけでも、大きなものとして、二つ三つくらいは、簡単に挙げられます。

 

こうして考えてみると、日本のメーカーは、社会に公表するデータに関して軽視してきたことが、うかがわれます。
この流れは、大手メーカーだけでなく、広く日本の産業全体に拡がっているのではないかと、危惧されます。
であるとするならば、まだ発覚していない他の製品に関する不正が今後も次々と発覚してくるんじゃないかと思われますし、そのたびに社会に与える影響は、大きくなり、日本のものづくりへの信頼が失われていくことになるでしょう。

 

日本国内だけなら、そのことによって大きな被害が生じない限り、社内調査程度でことは収められてしまうでしょうが、海外にまで影響するとなると、キッチリしたデータを示して、安全性を担保しなければ、海外の鉄道事業者や、国営であれば、国から大規模な訴訟を提起されることも考えておかなければならず、よほど体力のある企業でなければ、債務超過による倒産ということになるでしょう。

 

今回の三菱電機のデータ不正は、少なくとも三十年以上続けてきたことが分かっていますし、データ改ざん用の専用ソフトまで開発して三菱電機全体として行っていたことが明らかになっています。

 

ここまで悪質なデータ改ざんを私は聞いたことがありません。

 

データの一部を書き換えるという手法は、よく聞きますが、専用のソフトを使って、あたかも指示通りの検査を実施したかのようにするという手の込んだやり口で、ほぼ全ての製品で、既定の検査を行わず、出荷し続けてきたのですから、その社会的責任は重大です。

 

しかし、今回の三菱電機のデータ不正が発覚するきっかけは、引責辞任した杉山武史氏が企業内改革を断行した中で発覚したもので、言ってみれば、杉山武史社長の功績と言っても過言ではないと私は思っていますし、本来ならさらに改革を推し進めるためにも杉山武史氏には、社長を続けていただきたかったというのが、率直な気持ちです。

 

そもそも、今回のデータ不正は、杉山氏が指示したものでもなく、歴代の社長及び、会長が黙認し続けたことによるもので、ならば現会長も同時に辞任すべきだし、歴代の社長や会長にも責任の一旦は、あるのだから責任追及すべきではないだろうか。

 

三菱電機は、今回のデータ不正に関して、速やかに社内調査を実施するとしているが、社内調査の結果を世間は、果たして信用するでしょうか?

 

今回は、鉄道用空調システムだったので、規模が大きく、多大な影響が出ることから、大きく取り上げられましたが、三菱電機といえば、冷蔵庫やエアコンといった、家電製品から業務用機器まで製造販売している企業だから、これらの多岐に渡る製品でも同じような専用ソフトを使って、データの改ざんが行われていたんじゃないかという疑念を持たざる負えないので、積極的な販売を手控えざる負えないでしょう。

 

私のところにも、時期が時期だけに、エアコンの注文も少なからず入ってくるので、他社との比較で、性能的に同じ程度であれば、価格的に有利な方を選んで、お客さんに勧めることもがあり、比較的三菱電機の霧ヶ峰は、他社より販売価格が少し低い傾向があったので、これまではよく勧めていましたが、今から思えば、その低価格もデータ試験を省いた分の経費分だったのかもしれないと思うと、今後はお客さんに勧めることは、出来ませんね。
┐( ̄。 ̄)┌

 

大手企業の方々には、世間に示すデータの重要性を再認識し、襟を正して取り組んでもらいたいものです。

 

影響は、末端の業者にまで及ぶということをしっかり考えてください。
それは、販売実績にも直結し、業績が下がれば個人の給与にも反映されることになるので、自分の利益を守るという意識を強く持って、日々の業務に励んでください。

 

これは、大手企業だけでなく、私たちのような零細企業でも同じだと思うので、今一度襟を正して、日々の業務に取り組まなくてはと、再認識しています。
ご同業のみなさんも、初心を忘れず、誠実に日々の仕事に邁進してくださいね。
頑張れ!(`・ー・´)b


 


 

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