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今回のCOVID-19の感染で、日本が先進国ではなく発展途上国だったことが露呈したようです。
それは、日本にCOVID-19の感染者を乗せたクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号が横浜港に到着した日から始まった今回の感染症との戦いで、乗員乗客を沖合で留め置き、迅速なPCR検査を行わず、船内で感染を拡大させた時から本格的な戦闘が始まった。
あれからすでに3か月が過ぎ、未だに国内ではPCR検査すらまともに受けられない状況が続いているし、必要な医療物資不足も一向に解決されていない。
一体日本政府は何をやってるのか?
日本の政治は、戦前と同じように根回しと忖度で成り立つ古い体質の政治がまかり通っていて、迅速な判断や行動などというものとは、全く無縁なものだということが、毎日のように見せつけられています。
そんな中、革新的な行動力と論理的なデータ分析と実行力を伴った組織編制を行った大阪府の吉村洋文知事が打ち出した大阪モデルなる自粛解除基準をめぐって、新型lコロナ対策担当の西村康稔大臣が、くだらないことを言って、大阪府知事を貶めようとする如何にも見苦しい醜態を国民の前に晒して、さらに国民の目線は冷めたものになりました。
確かに、建前上は西村大臣が言っていることが正しいにしても、迅速に対応できないのか、しないのかわからないけど、実際に何も指針を示すことができていないのは事実であり、14日に向けて「これから検討する。」と安倍首相も昨日のネット放送の中でもはっきり言っているように、現時点では何も決まっていないというのが事実なのだから、大阪府モデルを叩き台にして、国としても方針を早急に作り上げるのが政治の役割でしょ。
それでなくてもこれまでの緊急事態宣言下で、何の補償も無く今も大多数の国民は、日々不安な毎日を過ごしているのに、国会議員は今も根回しと忖度の政治を続け、国民生活など全く顧みようとしていないように見えてしまいます。
その象徴的な出来事が、経済再生及び新型コロナ感染対策担当の西村大臣による大阪府知事吉村洋文氏への逆切れ会見でした。
それにしても今世界を見回して、日本のように根回しと忖度だけを重んじる政治を行っている国がどこにあるでしょう。
発展途上国で、ほぼ独裁に近い国なら、一部の人間に権力が集中して、そこに対して根回ししたり忖度して、自分たちも利権の恩恵にあずかろうとする国はあるでしょうが、仮にも日本は先進国だと言っているのに日本の政界がやっていることは、発展途上国のそれとほとんど違いが無いように思います。
政治のみならず、物資の供給体制や備蓄状況を見ても、すぐに供給が止まって、物資不足に陥り、一旦物資不足になるとそこから回復することもできない脆弱さを露呈させてしまっている。
これまでクローズアップされてきたのは、医療用の感染対策用品の不足だったが、ここにきてPCR検査試薬不足も顕著になりつつあり、自国生産に対する対処は全くなされておらず、ここひと月を待たずして、検査したくても試薬が無いという事態に陥りかねない厳しい局面を迎えています。
それでも日本政府は、作れるところに開発生産を号令することなく何の策も講じようとしていません。
こんなことでこの国を守れるのか甚だ疑問です。
もはや感染症対策は、軍備や防衛と同じく国防に関わる重要事項ですから、防護服やマスク、ゴーグル、試薬等々は、国防物資として十分な備蓄といつでも増産できる体制を整えておかなくてはならないものだと考えます。
しかし、政府にはそんな危機感など微塵も感じることができないばかりか、国民の生命や財産など何とも思っていないようにしか感じません。
それだけに大阪府の吉村知事の行動力と責任を一身に被るだけの気概は、賞賛に値すると思います。
残念ながら私が住んでいるのは、大阪府じゃないので、頼りない知事の下で、出口の見えない自粛生活を続けることになりますが、他の府でも日々の情報を確認するだけでも勇気づけられます。
頑張れ!吉村知事!!
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