ピンハネ推進協議会？

困っている企業を助けるために創設されたはずの『持続化給付金制度』ですが、ここにも砂糖に群がる蟻のように、実体の無い団体が関与しており、この団体に関して巷では「ピンハネ推進協議会」や「中抜き推進協議会」などと揶揄されています。
それでも梶山宏経済産業大臣はじめ安倍晋三首相までが守ろうとするのはなぜなんでしょう。
答えは、簡単ですよね。

新型コロナウイルス感染の拡大で売り上げが大きく落ち込んだ企業やお店を救済するために創設された『持続化給付金制度』に疑念が生じています。

 

資金繰りに困っている企業を守り、雇用を維持しようとする崇高な理念で設立されたはずの『持続化給付金制度』で、実体の無い幽霊団体が競争入札で委託先と決定され、そこを通すことで国民の貴重な税金が20億円も中抜きされて、問題の『一般財団法人 サービスデザイン推進協議会』の設立に深く関わっている゛電通”に丸投げされ、さらに電通から、設立時に関与していた企業に業務の一部が再委託されています。

 

このいかにも不透明な委託契約の内容や競争入札時の入札企業情報、入札金額等について、梶山弘志経済産業大臣が国会に示した資料は、落札金額等々が黒塗りされ、競争企業がいくらで入札したのかが不明なままで、これに対して梶山弘志経済産業大臣は、

 

「公開に対して企業側の同意が得られていないので公開できない」

 

として、あくまで公開しない意向を示しています。

 

このことから推察すると、やはり今回の委託契約には裏があり、邪推すれば、中抜きされた20億円が裏で政治屋に還流されているんじゃないかととられても仕方ないと思います。

 

そうでなければ、わざわざ幽霊団体をかませる必要などありません。
そして、問題の『一般財団法人 サービスデザイン推進協議会』は、これまでにも経産省絡みの案件を委託していますが、一度も決算報告すらしていない極めて怪しい団体なのです。

 

このような団体が一般財団法人を名乗ること自体問題だし、こんな怪しい団体と癒着して国民の税金を食い物にするなど許されるものではありません。

 

そもそも競争入札というのは、契約内容の透明化が目的のものであって、黒塗りにすること自体あり得ないと考えられますが、官僚どもは平気で黒塗りの書類を出してきて、あたかも情報開示しているようなパフォーマンをするものです。

 

しかし競争入札の内容等々に関しては、国民の税金に関わることですから、納税者が閲覧できないなんておかしな話だと思いませんか。
お金を出している人が、商品を見られないようなもので、一般の人からするとおかしすぎることだと私は思いますけど、みなさんはどう思ってるんでしょうか？

 

もし、今のように情報開示を求めても肝心な部分を黒塗りで出してくるようなことを認めてしまっては、競争入札する意味がありません。
競争入札参加者には、入札内容等の開示に同意させ、一切隠さず納税者に開示することを条件として参入させるべきです。
さらに言えば、入札業者の業務内容等に関しても公開すべきだと考えます。
こうすれば、要らぬ疑念を招くくともなくなるでしょう。

 

経産省をめぐる疑惑やどんぶり勘定はこれだけにとどまらず『GO TO キャンペーン』と呼ばれる新型コロナウイルス感染拡大で国民が苦しみ疲弊しきっているときに組まれた第一次補正予算の中でも不要だとされた1兆7千億円に上る巨額予算でもここにきて、問題が発覚し、野党が追及を始めました。

 

安倍内閣には、経産省出身の官僚が多く登用されていて、一部では経産省内閣などと陰口を叩く人もいるように、新型コロナウイルス感染拡大後の施策立案にも経産省が深く関わっていることは容易に想像がつくところで、安倍内閣なら経産省の思い通りに予算執行できると考える輩が居るのだと考えられ、それに乗っかる政治屋も居るんだと思われます。

 

今回噴出し題した問題は、すべてクリアにしなくては、一歩も前に進めるべきではないと私は思います。

 

そして、第二次補正予算の中に組み込まれている予備費に関しては、大規模な縮小が必要です。
こんなに問題だらけの第二次補正予算を十分審議しないまま国会を閉会するなど、もってのほかで、国難に際して政治家は国民の代表としてしっかり審議して、無駄なく税金を使うようにすべきで、連立与党の公明党内からも国会の在り方、政府の在り方について意見が出てきてほしいものです。
不透明な税金の使い方をして、説明もしないような政権に赤字国債を垂れ流して、次の世代に借金を押し付けるようなことを、させてはならないと考えますし、若い世代にも自分たちの行く末をもっと真剣に考えて、政治にもっと関心を持ってもらいたいと思います。

 

自分が頑張って生きていても勝手に借金を背負わされるような政治でいいと思いますか？
よ～く考えてみてください。
m(_ _)m