店舗の換気と給気の配置について

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店舗の換気と給気の配置について

新型コロナウイルス感染予防で重要だとされているのが、3密を避けることと人が集まる空間での換気の徹底だということは、みなさんご存知でしょう。
感染症の専門家の先生方が連日各メディアで繰返しおっしゃっておられますし、現実にクラスターが発生しているところを見ていくと換気が不十分な店舗や密集した状況で営業しているところがほとんどです。
こうして、クラスターが発生している状況をつぶさに観察していくと改めて換気の徹底がいかに新型コロナウイルス感染予防で大切かが再認識させられると思います。
がしかし、今年の夏は例年にも増して酷暑となっているので、店舗のドアや窓を全開にしておくことは、出来にくい状況ですから、営業中は締め切った状態で冷房効率を上げることに注意がいきがちです。
それでは、感染拡大の原因となるクラスターが発生してしまう危険が増してしまうことになるので、本当に頭の痛い所だと思います。
そこで永年電気工事を行ってきた経験から、店舗内の空気の流れをコントロールしつつ、効率よく換気するための給気と換気扇の配置を提案させていただきますので、一つの参考資料としてご覧ください。

換気効率を上げるためには、換気扇を多く設置するのではなく、給気が大切だということは建築に携わるものならだれでも知っている常識です。

 

今も新型コロナウイルス感染が拡がり、連日感染症の専門家の方が換気について語っておられますが、どなたも異口同音におっしゃるのが
「風の流れを作ることの大切さ」です。
ということで、相対する方向の窓や入口ドアを開けることとおっしゃっていらっしゃいます。

 

これは、給気側から入った空気が反対側の開口から出ていくことで室内の空気を短時間で入れ替えることができるので、そうおっしゃっておられるので、このような空気の流れは、スーパーコンピューター富岳のシュミレーション映像の中でも再現されていることで、これを間違うと店舗内をエアコンを介して循環する空気の流れに乗って、マイクロ飛沫が店中に広がり、空気の流れの多い所に居るお客さんが感染してしまうリスクが高くなることは、立証されています。

 

実際に中国では店舗内でマイクロ飛沫による集団感染と思われる事例が報告されていますし、日本でもマイクロ飛沫に対する警戒が最近声高に叫ばれるようになってきています。

 

特に食事中の会話やお酒の席で大声で話すこと、狭い空間でカラオケをすることなどで、クラスターが発生していることは周知の事実です。

 

これらは、感染するべくして感染したとも言えなくない状況の中での感染ですから、防げた事例も中にはあったのではないかと思われます。

 

私たち電気工事士が換気設備の設計をするときに気に掛けるのが、換気扇の取付位置と給気口の設置場所との関係性です。

 

容量の大きな換気扇をいくら取付けても十分な給気ができていなければ、換気能力は格段に落ちて十分な換気が行われません。

 

十分な給気が行われていない建物で換気扇だけ多く設置すると、吐き出す空気が少なくなり、換気扇は空気を吐き出すことができなくなり、最終的には運転すらできなくなってしまいます。

 

天井換気扇では運転しているかどうかの確認はスイッチのパイロットランプで確認するか実際に運転音を聞くくらいしか確認する方法がありません。
それもパイロットランプの点灯だけではフル運転状態で排気しているかは確認することができません。
パイロットランプはあくまで換気扇に対し運転電流が流れているかを確認するものであって、運転状況を確認するものではありませんから、パイロットランプが点灯しているからと言って、フルで排気されているとは限らないので注意が必要です。

 

これに対して、壁抜きの換気扇では、給気が少ないと羽根の回転数が極端に落ちるので、目で見て確認することができます。

 

このように給気が少ない状況では換気扇としての排気の能力を存分に発揮することができず、店舗内の空気はよどんだ状態になってしまい、マイクロ飛沫を外に出すことができませんので、感染リスクが高まります。

 

そこで私の提案なのですが、店舗の四方の足元に少し大きめの給気口を設けて、天井に大容量の換気扇を少なくとも2台以上取付けることをおすすめします。

 

こうすることで、空気の流れは足元から天井に向かって流れるようになり、マイクロ飛沫が客席を通過する量を大きく減らすことができると考えられます。

 

また、換気扇の設置場所に関しては、エアコンから少し離れた位置に取付けて、エアコンが室内の空気を吸い込む前に排気するような配置にすることで、エアコンを介して店舗内にマイクロ飛沫を拡散させるリスクを減らすように考えるといいんじゃないでしょうか。

 

これはあくまで永年培ってきた電気工事士としても経験に基ずく提案ですので、シュミレーションで検証したわけじゃないので、あくまで仮説の域を出ませんが、そんなに大きく違う結果はでないと思います。

 

こうして換気扇と給気の関係性を少し見直すだけでもかなりの効果が期待できるんじゃないかと思いますので、感染予防策の一つとして、考えてみてはいかがでしょうか。

 

こうして、店舗内の空気の流れを見直すことで、冷房効率をある程度維持しつつ、店舗内の換気を常に行える状況が作り出せると思いますよ。
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